三菱マテリアルは「企業の成長を支えるのは人材である」という考え方のもと、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できるよう、「能力開発」と、「働きがいの向上」を重視する人事戦略を行っています。長い歴史の中で培ってきた「ものづくり」の技術や技能を、次の世代に確実に伝承していくことはもちろん、社会に新たな付加価値を提供できる“ひとづくり”を目指しています。
三菱マテリアルは、社員一人ひとりが自身のキャリアや専門性を自律的に考え、実現に向けて主体的に能力開発していくことができるように、社員それぞれの仕事の役割・専門性に応じた多様な教育プログラムを通じて成長を支援しています。ここでは、全体の教育研修体系と、具体的な教育プログラムの一部をピックアップしてご紹介します。
「マネジメント力向上に係る研修」では、職務型人事制度に基づく各人の職務・役割に応じ必要となる、”人や組織に関するマネジメントスキル”を習得。「階層別課題への取り組みに係る研修」では、中堅社員や若手社員などが、職務範囲の拡大に伴い求められるスキルや知識を学ぶことで、継続的な成長へと繋げていきます。
なお、非組合員については、任う職務によって必要となるスキルや能力も異なるため、一律的に研修を受講するのではなく、本人希望等も加味し、必要な研修が受講できる研修体系としています。
三菱マテリアルでは、入社後1年をかけ、社会人として、社員として必要となる基本的な知識・能力を習得していく研修(Off-JT)を用意しています。加えて、製造業で活躍していく上で必要不可欠な現場感覚を養うため、実際にものづくりの業務に携わる現場実習を行っています。
また、こうした研修と併せて、各職場でのOJT(業務経験を通じた訓練)を実施することで、実践的なスキルや専門知識を習得します。自身の担当業務の中から課題となるテーマを設定し、その研究に取り組み、期間(1年)の最後には、成果を同期や事業所内外の関係者の前で発表します。
社会人、当社社員としての基礎を学ぶ。
導入研修は、入社した時点でまず受講する研修です。この研修では、社会人としての心構えやビジネスマナー等の理解・習得に努め、導入研修後のアクションプランを作成します。また三菱マテリアルで働く上で必要となるルールや考え方(価値観)などに関する理解を深め、当社グループで活躍するためのベースを形づくっていきます。
基礎的なビジネススキルを学ぶ。
中間研修では、ビジネスシミュレーションを通じた企業活動の概要理解や会計に関する基礎知識の習得、課題成果発表に向けたプレゼンテーションスキル、グローバルマインドセットの習得を行います。また、入社後の半年間を振り返り、現状を見つめた上で、その後のアクションプランを立てていきます。
併せて、三菱マテリアルの多岐にわたる事業群の概要や戦略を学び、当社ビジネスに対する理解を深めます。
自身の課題を明確に。
フォローアップ研修では、仕事を進める上で大切な考え方であるPDCAサイクルを習得します。また、入社後1年間を振り返り、現状を確認した上で、2年目に向けたアクションプランを立てます。
ものづくりの現場を学ぶ。
三菱マテリアルは製造業であり、我々が社会に提供する価値の多くは、ものづくりの現場で創られています。事務系・技術系問わず、実際の製造業務に携わることで、三菱マテリアルの製品がどのようにつくられているのか、その技術や製造者のものづくりに対する情熱、ものづくりの現場の難しさを実感していきます。
新入社員としての1年間の集大成。
自身の担当業務の中から課題テーマを一つ選定し、課題研究に取り組みます。1年間の最後には取り組みをレポートにまとめ、同期や事業所内外の関係者の前で発表します。自身で主体的に進めることが基本ですが、先輩や上司も、後輩の成長のために時に熱く、時に厳しく指導しながら、この課題成果発表に向けて一緒になって取り組みます。
キャリアデザイン研修とは、20代、30代、40代、50代と、それぞれの年齢層でその時の自分自身を振り返るとともに、将来のキャリアビジョンやライフプランを描くための研修です。
この研修では、入社してからこれまでの自身の業務に対する考え方や取り組みを振り返り、自分の内の軸(価値観、内的動機)や自己の強みを認識するとともに、周囲からの期待も踏まえ、3~5年後のありたい姿を描き、具体的なアクションプランに落とし込んでいきます。
さらに、研修から一定期間経過した後には、当社キャリアアドバイザーによる面談を実施し、自律的なキャリア形成を支援していきます。
三菱マテリアルでは、各人が主体的に能力開発を図る機会を提供し、社員の「成長したい」という想いを支援しており、その手段として、「通信教育」「オンライン学習動画サービス」「資格取得奨励制度」等を提供しています。
通信教育では、自身が学習したいコースを選択して受講することができ、特定の分野を集中して学習することができます。オンライン学習動画サービスでは、最新のトレンドも含め、幅広いコンテンツを学ぶことができます。
また資格取得奨励制度では、特定の資格を取得した場合に奨励金を支給、社員のチャレンジを奨励しています。
オンライン学習動画サービスは、定額で学び放題のサービスで、好きなときに好きな場所で学習できる点が特徴です。各人の多様な学習ニーズに応えるべく、情報のアップデートが早い外部プラットフォームであるオンライン学習動画サービスを提供しています。
三菱マテリアルでは、受講費用の8割を補助しており、非常に安価で利用することができます。
全社基盤教育では、安全、衛生、コンプライアンス、人権、品質管理、DXなど、三菱マテリアルで働く上でもっとも基礎になる部分を学びます。新入社員のときに学んで終わりではなく、定期的にさまざまなテーマで反復して学ぶことで、しっかりと知識を身に着けることができます。
三菱マテリアルでは、すべての工場で安全教育を実施しており、社員が安全に仕事へ取り組むことができる体制を整えています。例えば、さいたまオフィス内では、ものづくりの現場で起こり得る災害を、五感を通じて学ぶことができる、体感教育施設である安全衛生教育センター「緑館」を設置し、国内でも指折りの体感教育施設であると評価されています。
選抜型研修では、次世代の経営幹部となり得る候補者の育成を目的とした「次世代経営人材育成プログラム」における選抜者を対象とした研修を提供しているほか、留学制度やものづくり革新ゼミでは、明確な育成目標を定め、そのために必要とされる内容を、公募または指名で選抜された社員に対して教育を実施しています。
ものづくり革新ゼミとは、フレッシュな新入社員の段階から、工場で実際に重要視されている課題に対して、課題解決の手法を学びながら課題解決に取り組む実践教育プログラムとして開設したものです。課題解決にあたっては、伴走者と呼ばれるサポート社員が付き、課題選定から現場での実践まで、一貫してサポートします。他部門の若手技術者とも課題解決プロセスを共有し、また事業所内外のメンバーを巻き込みながら課題解決を進めていきます。
イキイキと楽しく、やりがいをもって働くには、ワークライフバランスの実現が重要です。個人の時間が充実することは、仕事への活力に繋がります。三菱マテリアルでは、社員一人ひとりが仕事に対するモチベーションを高め、能力を最大限に発揮するための制度や環境づくりを積極的に進めています。ここでは、具体的な福利厚生プランの一部をピックアップしてご紹介します。
三菱マテリアルの休暇制度には、有給休暇、ウェルネス休暇、結婚休暇、子の結婚休暇、出産介護休暇、生理休暇、産前産後休暇、転宅休暇、子の看護休暇、介護休暇、ボランティア休暇などがあります。
時間単位有給休暇取得者の声
通院や友人とゆっくりランチをしたい時等に利用しています。
就業時間内ならいつでも取得ができるので、友人と会う機会が増えました。(入社5年目・女性)
結婚休暇取得者の声
結婚休暇と祝日も組み合わせて、7泊9日でアフリカ旅行に行きました!入籍後6ヶ月以内に取得ができるので、挙式後、季節の良い時期を選んで旅行することができ、忘れられない思い出となりました。(入社9年目社員)
東日本大震災、関東・東北豪雨、熊本地震の際には、当社でも多くの社員がボランティア休暇を取得し、被災地のお役に立つべく活動しました。
入社後の独身寮、結婚後の社宅の提供、家賃補助、低金利での住宅融資制度などの住宅補助制度があります。住宅費を会社が補助するため、社員が負担するのは家賃の一部で済みます。また、最近では、古くなった独身寮のリニューアルを実施するケースも増えています。
香川県にある直島製錬所の有隣寮(独身寮)は、3階建てで全51室の部屋があり、各室にはエアコン、引出収納付きベッド、クローゼット等が備え付けられています。また、大浴場、キッチン付き談話室、洗濯乾燥機が完備されたランドリールーム等は、社員が24時間利用できる共同施設です。談話室には、自然と人が集まり、所属の部署や先輩・後輩関係なく談笑をする社員も多く見られます。
独身寮入居者の声
寮は年齢の近い若手社員と交流ができる貴重な場です。
食堂で食事を共にしたり、寮の仲間と宴会をしたり、休日にはバーベキューをしたり、旅行にも行きます。
困ったときにはすぐに先輩に相談できる環境ですし、寮だからこそ学べることがたくさんあります!
(入社3年目社員)
三菱マテリアルでは、社員食堂の整備や、食事代補助などを行っています。
社員食堂は、栄養バランスを考慮しつつ、期間限定メニューやご当地メニューを用意するなど、楽しんで食事ができるように工夫されています。会社が費用の一部を負担しているため、安価でありながら量も十分です。また、職場の同僚や同期と食事をする社員が多く、社員同士の絆を日々深めていくための重要なコミュニケーションの場としても役立っています。
三菱マテリアルは、育児をしながら働く社員を支援する制度を整えており、多くの社員が制度を利用し活躍しています。小学校6年生までの子供を養育する社員が利用できる育児短時間勤務のほか、保育施設料の補助制度や、育児休業等を取得する社員に対し面談を行っています。充実した制度を活用しながら、安心してライフイベントを迎え、仕事と育児を両立しながらキャリアを積むことができます。
三菱マテリアルは、2015年に厚生労働省から子育てサポート企業として初認定後、現在も継続して認定基準を満たしています。
三菱マテリアルの育児休業は、子が1歳(最長2歳まで認める場合がある)になるまでの期間で取得でき、産前・産後休暇と育児休業を取得した期間の合計が3ヶ月以上となる社員については、仕事や育児の不安を解消するために職場復帰前後に面談を実施する制度も整えています。また、男性育休取得促進施策にも積極的に取り組んでおり、取得率100%を目指しています。(直近の2023年度の育児休業取得率は、女性100%、男性76.9%です。)
育児休業取得社員の声_01
お互いの両親が現役で働いており、子供を預けることが難しいため、上司の後押しもあって1ヶ月の育児休業を取得しました。
育児休業中は二人の子どもとたっぷり時間を共にする事ができ、息子の初めてのハイハイをリアルタイムで見ることもできました。子どもにとっては短い時間かもしれませんが、私にとっては忘れられない貴重な時間となりました。
育児休業取得社員の声_02
子どもが生まれてすぐに、約4ヶ月の育児休業を取得しました。
生まれる前から上司やチームメンバーのサポートがありましたので、育休中は家族との時間を目一杯過ごすことができました。
生まれてすぐは子どもの睡眠時間が安定せず、パートナーとかわるがわる徹夜をしたことや試行錯誤をしながらお風呂に入れた経験は今となっては良い思い出です。
育児の難しさや不安をパートナーと共有しながら過ごすことができ、そのような環境を作ってくれたまわりの社員の方々には感謝しかありません。
次は私が、育児や介護を必要としているメンバーのサポートを行い、会社内での良い連鎖となれば嬉しいです。
子どもを保育所(認可・不認可は問わない)に預ける場合、3歳の誕生日を迎えて最初の3月31日迄の月額保育料の10%を会社が補助する制度です。もちろん、男性・女性問わず利用できる制度です。
三菱マテリアルの福利厚生プランのひとつに、カフェテリアプランがあります。これは、保険・レジャー・リラクゼーションなど、様々な福利厚生施策の中から自ら好きなものを自由に組み合わせて選択ができる制度です。カフェテリアプランの中には、ベビーシッターや保育施設の料金補助等があり、自身の必要なタイミングで利用することができます。
仕事と子育て両立ママ社員の声
時短勤務やフレックス、子の看護休暇(一部有給)など、制度をフル活用しながら、仕事と子育ての両立に努めています。上司や同僚は皆、私の状況に理解を示してくれていて、働く上で困っていることはありません。今は、自分の置かれている環境に、本当に感謝しています。
入社4年目社員の声
女性の目線で、働きやすさについて真剣に考え検討してくれる会社だと思います。まだまだ女性社員の比率が低いですが、女性社員の意見を尊重してくれているなと感じています。
三菱マテリアルは、介護をしながら働く社員を支援する制度を整えています。具体的には、通算36ヶ月の介護休業、介護時短勤務、時差出勤、フレックスタイムなどです。また、カフェテリアプランを利用して、各種介護サービスの利用ができます。
資産形成のための制度としては、財形貯蓄や社内預金、従業員持株会があります。将来の住宅資金や老後資金などのため、給与や賞与から定期的に金融機関に積立ができ、無理なく財産形成ができます。
また、持株会では奨励金を支給することで、持株購入補助を行っています。
カフェテリアプランを導入しており、旅行などの際に利用できる、国内ホテルや旅館等の宿泊施設の料金補助や、映画チケットの料金補助、テーマパークのチケット補助など、家族と休日にリフレッシュするためのプランが多数あります。
利用者の声
大学生の頃から映画が好きなので、映画チケットの料金補助はよく利用しています。休日はもちろん、会社帰りに、ふらっと映画館に行くことも。また、入社2年目の秋には、宿泊施設の料金補助を利用し、家族全員を温泉旅行に招待しました!とても喜んでくれたので、親孝行ができたかなと思います。(入社4年目社員)
全国各地の事業所において、野球、サッカー、ラグビー、ヨガなど体育系のクラブ、書道や華道、コーラスといった文科系のクラブが活発に活動しており、会社で活動費の一部補助を行っています。クラブ活動により、仕事を離れた社員同士の交流が図られ、余暇が充実し、さらには社外にも同行の輪が広がることで、社員の心身のリフレッシュに役立っています。