世界最大規模の処理量
各種電子機器類の廃基板は、金・銀・銅・白金・パラジウムなどの有価金属を高濃度に含有するE-Scrapと呼ばれ、貴重な製錬原料の新たな供給元として近年注目されています。また、環境意識の高まりを背景とした世界各国における家電等のリサイクル率向上に伴い、こうしたE-Scrap類の発生量は増加傾向にあります。当社は、環境負荷低減に優れるユニークな有価金属製錬技術である三菱連続製銅法を保有する直島製錬所を中心に、拡大するE-Scrap市場への対応を進めて参りました。2023年には小名浜製錬(株)を100%子会社化、E-Scrapの受入・処理体制を確立すると共にグループ一体となっての処理量拡大に努めております。
海外では、2018年に当社初の海外E-Scrap集荷・サンプリング拠点となるMM Metal Recycling B.V.社をオランダに開設。また、2024年に欧州地域におけるリサイクル事業の統括拠点としてMitsubishi Material Europe B.V社を開設、環境政策面などで世界をリードする欧州を中心とした海外市場への対応を進めております。
当社は2030年にE-Scrap処理量を年間24万トンにすることを掲げており、今後も国内外の拠点で更なる設備増強を行い、世界トップクラスの処理量で循環型社会に貢献します。