WITH MATERIALS Vol.12
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供給能力を6倍に拡大三菱マテリアルグループ全体15,000t/年タングステン粉末H.C.Starck社12,500t/年日本新金属社2,500t/年可能性を秘めた素材、タングステン。生成AIやxEVなどあらゆる技術の進化に伴って、今後の需要増加が見込まれています。技術の進化を支え続けるためには、調達できなくなるリスクは防がなくてはなりません。そこで切り札となるのが、タングステンの「資源循環」。三菱マテリアルは、グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニーを目指し、世界のタングステンのリサイクルを一気通貫で担えるように、グループの力を結集し、資源循環の取り組みをより一層強化していきます。三菱マテリアルと共にタングステンリサイクルを担うグループ会社H.C.Starck Holding (Germany)GmbHH.C.Starck社は、100年以上の歴史を持H.C.Starck社×日本新金属社の協業効果日本新金属株式会社2024年9月、オランダ・アムステルダムに新設。欧州地域で、E-Scrapなどのリサイクル事業やタングステン事業の戦略を立案し、実行するとともに、欧州地域の事業会社の経営管理や銅鉱山の配当管理業務などを担います。主な事業内容は循環デザイン事業、資源事業、タングステン事業となっています。タングステンを含むスクラップから、タングステン粉末・タングステンカーバイド粉末を一貫生産できる、国内で唯一のタングステン精錬技術を保有。強みである湿式精錬技術を活用し、スクラップを再利用することで、国内の資源循環を進め、資源循環型の社会システムの構築を目指しています。クロスセルの推進などを通じたシナジー創出と企業価値向上つ世界有数のタングステン製品メーカーで、世界最大級のタングステンリサイクル能力を保有しています。ドイツに本社工場を持ち、主にタングステン粉、タングステンカーバイド粉、その合金を素材とする高品質粉末を製造・販売。欧州や北米、中国で製造・販売し、日本にも販売網があります。日本新金属社の現在のタングステン供給能力は、2,500t/年です。また、H.C.Starck社の欧州、北米、中国の生産拠点での供給能力は12,500t/年。同社買収により、三菱マテリアルグループ全体では世界トップレベルの15,000t/年の供給能力となり、従来の6倍へと拡大。当社グループはタングステン事業の基盤を強化し、事業戦略の推進を一段と加速していきます。06共同開発による研究開発力の強化Mitsubishi Materials Europe B.V.資源循環を強化するために

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