タングステンの市場規模世界のタングステン埋蔵量ロシア北朝鮮2.9万t中国オーストラリア1万tベトナム切削工具の市場見通し(産業別)世界のタングステン埋蔵量2030年には2兆円を超える見通し需要増加が見込まれる一方で、調達のリスクが高くなりつつある素材でもあります。タングステンは世界のあらゆる産業で可能性が期待され、その市場規模や埋蔵量などに迫ります。20,000(億円)15,00010,0005,0002021■自動車 ■航空機 ■医療 ■金型 ■その他(重機産業など)スペイン5.2万tポルトガル0.51万tその他の国120万t(年)世界全体タングステンは重量で市場規模を表すことが多く、2022年のタングステン粉・タングステンカーバイド粉の世界の推定市場規模は、約10万トン、超硬工具向けが約60%を占めます。中期経営戦略2030では、電子部品向けを中心に、30%近くタングステン供給を増やす目標を掲げています。その背景として、生成AIの需要拡大、xEV用電池の需要増加、今後期待される金属積層造形向けの需要を取り込むことを見込んでいます。タングステンは、約50%が中国に埋蔵されています。さらに、供給面では世界の85%の供給量を中国に依存しています。こうした中では、今後、世界情勢の影響でタングステンが調達できなくなるリスクを低減することが極めて重要です。三菱マテリアルグループは、2030年までに超硬工具製造におけるリサイクル原料比率80%以上の達成を目指しています。05202520262027202820222023202420292030010万t40万t取り巻く「環境」190万t370万t
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