WITH MATERIALS Vol.11
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三みやけ宅 風ふうが雅川かわぐち口 卓たくや也藤ふじた田 健けんたろう太朗――中経2030達成に向け、各拠点で取り組んでいることや、課題と感じることを教えてください。鷹野 堺工場の型銅部門では、型銅生産量従来比3割増産という計画を掲げています。計画達成に向け、新たな溶解設備の運用と活用、時間あたりの生産量増加を実現する「増速鋳造」に取り組んでいます。増速鋳造には設備能力を高め、設備や部材の改良が必要になるので、実際の作業者の知見を反映し、不具合の発生を防いでいます。■口 堺工場 業務課では、加工工程で発生した合金■を社内で循環させるため、銅リサイクル率向上に取り組んでいます。合金■は直島製錬所や小名浜製錬所に送り、最大限活用できるようにしています。こうした資源循環の動きは近年、お客様の注目も集まっていますね。三宝製作所はいかがですか。藤田 三宝製作所では圧延製品の量産体制が整い、歩留まり向上などの目標達成へ一丸で取り組んでいます。私は製板課で銅板製品の生産管理に携わり、現在は客先納期を遵守するための工程管理や品質安定化を目指し、日々業務に取り組んでいます。川口 技術開発部では、製造工程の改善と開発合金の拡販に取り組んでいます。例えばMOFC®-HRの拡販ですね。自動車部品や電子機器のメーカーへの営業に力を入れています。銅板の歩留まりを上げる上で、課題である板の反りの発生を防ぐことに注力していま三宝製作所圧延製造部 製板課生産管理を担当。品質の安定化を図る。圧延製品開発室(三宝駐在)歩留まり向上のためのプロセス開発に注力。技術開発部す。若松製作所はどうですか。玉川 若松製作所で現在注力しているのが、設備の増速化と不良率低減です。私はリフロー錫めっきライン設備の増強などに携わり、去年から増速化の改造工事計画を進めてきました。改造後はトラブルが発生し、スムーズには進まなかったのですが、量産化までたどり着き、着実に製品の量産体制が整ってきました。今後も、スピード感を意識して設備の増強を進める必要がありますね。若松製作所生産管理部 生産管理課営業と製造をつなぐ役割として、円滑な製造に貢献。08各拠点が一丸となり量産体制を確立「グローバル・ファースト・サプライヤー」を目指して進化する、人材と製造拠点

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