WITH MATERIALS Vol.11
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大おおはし橋 充みつる MOFC®-HRは、従来の無酸素銅では実現できなかった薄型化、小型化を可能にする合金です。金属材料の研究開発を担う銅加工開発センターで開発され、自動車のEV化や次世代エネルギーのニーズが高まりだした頃から、無酸素銅の強度や耐熱性を高めるために試作を重ねてきました。 私は国内外の大手コネクタメーカーを中心に、車載向け合金などの営業を行っています。現在注視しているのは半導体向けパワーモジュール市場。競争が激しく、新合金が採用さ活用例コネクタMOFC®-HRれにくい傾向がありましたが、近年MOFC®-HRの認知度が高まり、好機と捉えています。半導体市場は横展開で採用が広がるケースが多く、開発チームと市場のニーズをつかみ、お客様の信頼を獲得していきます。 欧米市場でも、ドイツのマーケティングチームと協力して現地のお客様と関係を深め、案件が増えています。今後も実績を増やし、「グローバル・ファースト・サプライヤー」としての地位を確立します。高機能製品カンパニー 銅加工事業部 営業統括部 圧延営業部 圧延第一グループ07時代とともに進化し、市場やお客様のニーズに応え続けてきた三菱マテリアルの銅製品。ここではその主力製品である、MSPシリーズとMOFC®-HRの強みに迫ります。販売活動の中心を担う営業の二人が、三菱マテリアルならではの技術力や市場における優位性、三菱マテリアルの銅製品が持つ可能性について語りました。過酷な環境条件でも活躍できる無酸素銅MOFC®-HRは研究者の努力と、当社独自の銅の「強度」を高める技術力と、添加元素の制御技術によって生み出されました。無酸素銅製造技術と材料設計技術により、高い導電率と熱伝導率を維持しつつ、強度と耐熱性を飛躍的に高めた無酸素銅です。熱負荷の高い使用環境下でも特性の劣化が少なく、幅広い用途で使えます。EVや次世代エネルギーなどの過酷な環境条件で大電流、高放熱が求められる電気機器の部材として最適です。MOFC®-HR強度を極める強度・耐熱性を武器に、国内外のニーズに応える

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