――三菱マテリアルへの社会の期待が、高まってきたと感じることを聞かせてください。鷹野 環境に配慮した製品として、当社の100%リサイクル材に対する期待も高まっていると感じます。最近は、リサイクル材料の鋳造も進んでおり、三宝製作所と協力して進めていきたいと思います。また航空宇宙開発向けの需要も増え、社会の期待が高まっています。当社の素材の強みは、品質が安定して均一なところであり、性能のばらつきの少なさが、お客様からの信頼につながっています。川口 当社には今、資源循環の強化が求められていますよね。今後は国内でいかに銅の資源循環を進められるかが大事です。環境負荷を抑えていくため、私たち加工拠点が、銅のリサイクル処理能力をもっと高めて、資源循環の土台を確立することが、社会全体から求められていることだと感じます。三宅 資源循環というと、私は以前、原料課という部署にいて若松製作所で出たスクラップを小名浜製錬所に送り、鋳造につなげる仕事に携わっていました。社内で出たものは、社内で再利用する。そうすることで、使う原料の選択肢が増やせるような取り組みが進んでいくといいと思います。――「グローバル・ファースト・サプライヤー」を目指す皆さんの、今後の意気込みを聞かせてください。玉川 皆さんのお話から、仕事に熱心に取り組み、社会のために貢献したいという思いを感じました。私もまずは銅合金の拡販を続け、売り上げに貢献していきたいです。「安全で作業性の良い設備、環境および高品質な製品、低コストで製造するための設備や技術を追求する」ことが私たち生産技術課の方針ですので、これを追求してやりきりたいです。■口 業務課としては、製品、原料ともに滞りなくデリバリーすることで、銅リサイクル率を最大限向上できるように、そして合金■の活用が広がるように、今後も関係者との連携を一層強化していきます。藤田 「グローバル・ファースト・サプライヤー」という点では、三宝製作所の板製品は国内シェア8割超えで世界シェアも高く、まさに「グローバル・ファースト」な存在と言えます。不良率の削減に必死に取り組み、社会からの期待に応えていきたいです。――最後に、座談会を通じて感じたことを教えてください。川口 会社全体の話を聞いて、改めて、どの拠点も目指している方向は同じなんだと実感できました。自分が扱っているアイテムが、他の部署でもやはり重要であり、自分たちがやってきたことは間違いではなかったなと再確認しました。鷹野 部署の壁を越えた連携も徐々に強化されてきて、この連携こそ当社が生き残っていくための■になるなと思います。当社のどの部署でも連携が大事だと改めて感じました。三宅 課題ありきで連携するのではなく、その手前でいろんな部署の動きを知る人がもっと増えて、連携が生まれれば、当社が秘めるポテンシャルを発揮できるはずです。当社の強みは上工程から下工程まで全てに対応できること。その強みを生かすには、交流をさらに盛んにすることが大切ですね。10目の前の業務を通じ、社会の期待に応える
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