WITH MATERIALS Vol.10
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佐さとう藤 繁しげる坂さかぐち口 竜りゅういち一ピッキングマシーン自動ネジ外し機NIR(近赤外線)樹脂選別装置銅スクラップ家電解体ライン全景 当社では、人の手や機械を使って家電を解体し、金属などの資源を回収していますが、手作業で重量物を取り外したり運んだりする作業の負荷が課題でした。こうした作業をロボットに代替させることで、効率化や生産性の安定化に取り組んでいます。 作業負荷が大きい作業の一つにエアコン室外機の解体作業があります。この作業では、1台あたり約9kgほどあるコンプレッサを、回収容器まで、多い日では約350個を人の手で移動させています。搬送重量に置き換えると約3tを人の手で運んでいることとなり非常に負荷の大きい作業です。そこで三菱マテリアル本社主導のもと、ロボットでコンプレッサを自動解体、回収する装置の導入計画を進めています。この自動解体装置は、コンプレッサの移動だけでなく、コンプレッサを留めているボルトの取り外し作業も自動で行います。自動解体装置には、薄型テレビの自動ネジ外し装置の画像認識技術が応用されています。 これにより作業負荷の軽減が進めば、より安全に作業を進めることができ、生産性を一層高めることができます。 近年、資源循環が社会に求められる中、当社は培った再資源化技術を活かして社会に価値を提供したいと考えています。「循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」という意識を持って日々の仕事に取り組み、サーキュラーエコノミーを加速させる力となります。写真左写真右東日本リサイクルシステムズ株式会社設備技術部 部長東日本リサイクルシステムズ株式会社リサイクル部 部長09三菱マテリアルグループでは、エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機などの使用済み家電から有価金属などを回収し、再び金属資源として使えるようにしています。その役割を担う三菱マテリアルグループの廃家電品リサイクルに携わる2社をご紹介します。自動装置の導入で作業負荷を軽減し、安全・安心して資源循環に貢献できる職場づくり東日本リサイクルシステムズ㈱(宮城県)

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