WITH MATERIALS Vol.10
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『WITH MATERIALS』読者アンケートにご協力ください今号の『WITH MATERIALS』に対する皆さまの率直なご意見・ご感想、取り上げてほしいトピックスをお寄せください。https://forms.office.com/r/kZWVeBD0jq4月4月5月スペイン バレンシア超硬工具工場の拡張完工「DX銘柄2024」の「DX注目企業2024」に2年連続選定6月「私たちの目指す姿」コンセプト動画公開5月インソール型センサ(労災予防インソール)H.C.Starck社の本社工場全景(ドイツ・ゴスラー) 三菱マテリアルはチリの高等技術専門学校「Duoc UC」と使用済み電気・電子機器類の回収に関して提携していくことに合意しました。南米チリにおいては、電気・電子機器類を含むリサイクル法の効果的な運用に向けた議論が進められており、今後、使用済み製品のリサイクルのための回収量が増加していくことが期待されています。リサイクル法が実効性を持つためには市民の金属リサイクルに対する理解が深まることが不可欠である中、当社はチリ全土20カ所にキャンパスを持つ「Duoc UC」と提携し、チリでの金属リサイクル文化の醸成に共同で取り組みます。 三菱マテリアルはスペイン、バレンシアにある超硬工具工場の拡張工事を予定通り完工し、5月から稼働を開始しました。このたびの拡張完工により、スペイン バレンシア工場におけるインサートの生産能力は従来の2〜5倍に増強されます。拡張したインサート工場では今後、プレス機、研削加工機および検査のオートメーション化を進めた最新の設備を導入していく予定です。最新の技術を活かし製造現場の改善に努めながら生産能力の向上を目指します。 当社グループが掲げる「私たちの目指す姿」である「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」のコンセプトを伝える動画を制作し、コーポレートサイトにて公開しています。目指す姿の実現に向け、資源循環の拡大と高機能素材・製品供給の強化に取り組む姿を、動画を通じてご覧ください。調印式の様子拡張したインサート製造工場192024年4〜6月における、三菱マテリアルの主要トピックスをお伝えします。 三菱マテリアルと株式会社ORPHEは、スマートフットウェア(センサなどの電子部品が内蔵された履物)のセンシング技術を用いて工場における動態管理を行う「労災予防システム」の共同開発に合意しました。本システムは、工場などの作業現場における転倒事故、転倒放置と腰痛災害の発生を予防し、「ゼロ災達成」を支援するサービスです。当社が蓄積している工場現場などでの安全や労働災害対策に対する知見と、ORPHE社の持つ歩容(歩く時の姿勢、動作、歩幅などの特徴)解析技術を活用した転倒検知アルゴリズムを融合させ、工場などでの労働災害の予防を実現します。5月 三菱マテリアルグループは、タングステン事業を営むH.C.Starck Holding (Germany) GmbHの全株式を取得することについて、Masan High-Tech Materials Corporationとの間で合意しました。このたびの株式取得により当社グループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場においてタングステン事業の拠点を有することになります。H.C.Starck社との連携による研究開発力の強化、クロスセルの推進、リサイクル技術・能力の活用などを通じたシナジー創出と企業価値向上を目指すとともに、タングステンリサイクルのグローバルな事業展開につなげていきます。 経済産業省・東京証券取引所・独立行政法人情報処理推進機構が選定する「DX注目企業2024」に昨年に引き続き選ばれました。これは、当社におけるDXの成果や企業文化の醸成への取り組みが評価されたものです。当社事業戦略の重要な取り組みとして、E-Scrap(廃基板など)を世界中から受け入れ、有価金属へと再生する事業を行っています。E-Scrapの取引業務をオンライン上で行うことのできる新プラットフォーム「MEX」(Mitsubishi Materials E-Scrap EXchange)を2021年12月より運用開始し、DXにより多くの取引先を集客するビジネスモデルを実現させています。スマートフットウェアのセンシング技術を用いた「労災予防システム」を共同開発H.C.Starck Holdingの株式取得に基本合意チリの高等技術専門学校「Duoc UC」と提携TOPICS

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