17 私たちが航空機を安全に利用できるのは、三菱マテリアルの技術力が関係していると言っても過言ではありません。高熱・高圧に耐える超耐熱合金を使用したエンジン部品などの加工には、当社のコーテッド超硬材種が使われています。 超耐熱合金は、加工時に摩耗や溶着による損傷が発生しやすい難削材の一種です。特に近年は航空機産業の市場規模拡大が見込まれることから、より長寿命で高能率な工具が求められています。これに応えるのが、当社が独自開発した「Aアルミリッチl-Richコーティング」と呼ばれる革新的な成膜技術です。この成膜技術により、超耐熱合金加工において極めて優れた耐摩耗性と耐溶着性を発揮します。これによって、当社は切削性能に優れた長寿命を実現する工具を世に送り出しています。 これからの私たちの使命は、Al-Richコーティングをより発展させ、お客様がワクワクするような“超”寿命、“超”高速加工を実現するコーテッド超硬材種を社会に提供すること。これによって航空機産業のさらなる発展に貢献していきます。他の追随を許さない優れた加工性能を発揮「コーテッド超硬材種」MV9005Al-Richコーティングを応用して作られた、旋削加工用の工具としては世界で唯一CVD-AlTiN皮膜を採用した製品。従来製品に比べ約3倍の寿命を発揮し、高速加工にも対応していることから、加工能率の大幅な向上が期待される。PICK UP航空機
元のページ ../index.html#17