佐さとう藤 晃あきら江えなみ波 幸こうじ治ディーブイエーエスVAS」の開発です。DVAS写真左写真右加工事業カンパニー岐阜製作所 ドリル・超高圧工具開発部工具開発課 課長補佐加工事業カンパニー営業本部 技術営業部 部長補佐小物高精度加工専任技術担当 工具を使って、金属などの材料を削ったり、穴を開けたりすることを切削加工といいます。その中でも「穴」を開ける加工は非常に多く、特に自動車や医療機器などに使われる精密部品において、ネジ穴やボルト穴といった穴開け加工は、重要な■を握ります。またこうした精密部品には、硬かったり加工が難しかったりする特殊な金属材料が多く使われます。そのため繊細な加工が必要となり、工具に求められる能力も高まっています。 この繊細な穴開け加工を可能にする次世代工具「DVAS」の開発に挑戦したのが、佐藤さんと江波さん。DVASは自動車や医療機器の部品加工のほか、身近な給湯装置やウォシュレットなどの水栓器具の穴を開ける加工にも使われる、細長いドリルです。原寸φ1.0㎜–φ2.9㎜ 一般的に、ドリルで金属を削る際、摩擦熱による工具の損耗や損傷を防いだり、冷却したりするために「切削油」を使って削りますが、DVASにはドリルの中に切削油が通る、おむすびのような形の小さい穴が螺旋状に搭載されています。そのため設計・製造において、こ06三菱マテリアルは中経2030において長年の技術と経験を活かし、難削材加工・難加工領域の製品開発に注力することを掲げています。その挑戦の一つが、TRISTARドリルシリーズ、「D削りにくい材質に、細く深い穴を開けるという、高度な技術が求められる開発を成功させました。細穴加工の常識を覆すTRISTARドリル「DVAS」開発精緻な技術と挑戦心が、切削加工の課題を解決する次世代工具を創るProject Story 1中経2030実現へ 技術と経験を活かす「加工しにくい」を、技術の力で解決する
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