※1 黄銅:銅と亜鉛の合金 ※2 ELV指令(End-of Life Vehicles):廃自動車による環境負荷の軽減を目的としてEUが定めた指令※3 RoHS指令(Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical equipment):電気・電子機器に含まれる特定物質の使用制限に関する指令銅加工事業鉛フリー快削黄銅(GloBrass®)環境負荷物質を含まない快削黄銅※1である「GloBrass®」は、高強度かつ加工性に優れる。欧州のELV指令※2、RoHS指令※3、水道水質基準などに適応した人と環境にやさしい素材である特長を活かして、水道メーターなどの水栓金具への展開が期待されている。また自動車の機械部品などに活用が期待されているほか、電子・電気機器に必要な導電率を有しながら、従来の黄銅レベルの耐食性も実現しており、今後幅広い用途への展開が期待される。銅加工事業車載端子バスバー用銅条(MSPシリーズ)車載端子やバスバーの材料として活躍している「MSPシリーズ」は、導電率と強度を高レベルで両立させた銅合金で、多くの電子機器を搭載する次世代自動車のさまざまな用途に好適な素材。強度と耐熱性、曲げやすさに優れ、マグネシウムをシリーズ合金中最も多く含む「MSP5」は、小型化に加え軽量化のニーズにも応えている。当社開発の「PICめっき」と組み合わせることで、自動車のコネクタ類の端子挿入時の摩擦抵抗を大幅に低減。その高機能化にも貢献している。銅加工事業無酸素銅(MOFC®-HR)次世代電動車の車載部材には、従来の内燃式自動車と比較して、大電流・高放熱に対応できる素材が求められる。ここで活躍するのが三菱マテリアルの開発した世界最高水準の強度と耐熱性を持つ新しい無酸素銅「MOFC®-HR」。従来の無酸素銅の持つ優れた導電率・熱伝導率を備えながら、新たに銅合金並みの強度と耐熱性を実現。自動車用の高圧端子やバスパーモジュールなど、大電流・高放熱、小型化・薄型化が求められる部品の材料として期待されている。xEVでは、動力や電子制御に多くの電気が使われるため、用いられる素材にはあらゆる環境下でも導電性や放熱性などを発揮することが求められます。三菱マテリアルは、高品質な銅製品や合金技術で、この課題を解決しています。04進化が著しい次世代自動車や電子デバイス。その動作を制御する半導体や、電気の通り道となる部材・部品には、これまで以上に精密で、より厳しい条件でも機能する素材・製品が必要とされています。いわば、素材の進化が、自動車や電子デバイスの進化に欠かせないということ。三菱マテリアルは、さまざまな特性を持つ高機能製品を開発・生産し、その進化を支えています。自動車高機能製品が自動車
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