『WITH MATERIALS』読者アンケートにご協力ください今号の『WITH MATERIALS』に対する皆さまの率直なご意見・ご感想、取り上げてほしいトピックスをお寄せください。https://forms.office.com/r/myFS4KFa6b「DX注目企業2023」に初選定 このたび、経済産業省などが選定する「DX注目企業2023」に三菱マテリアルが初めて選ばれました。「DX注目企業」は、企業価値貢献部分において注目される取り組みを実施している企業が選定されるもので、これまでの当社のDXの成果や人材育成、企業文化の醸成への取り組みが評価されました。これからもDXを活用して経営改革を実現させ、当社の目指す姿の実現に向けてさまざまな取り組みを実行し、競争力のある企業グループへの進化を目指していきます。2023年4〜7月における、三菱マテリアルの主要トピックスをお伝えします。19GloBrass®の欧州、北米市場における広い展開に向けて 三菱マテリアルの次世代鉛フリー快削黄銅GloBrass®は、銅と亜鉛の配合を見直すことでメタルコストを抑制しつつ、当社の従来開発品と比べて同等の強度・快削性と、約2倍の導電率を達成した合金です。今後、水栓用途をはじめ、自動車部品や電子部品への利用拡大が期待されていますが、欧州、北米地域の市場における製品開発やマ―ケティングなどに戦略的に取り組むため、完全子会社であるLuvata Oyに対し、欧州および北米地域における独占的ライセンス権を付与する契約を締結しました。さらに、世界的な大手伸銅会社であるWieland-Werke AG社ともサブライセンス契約を締結し、これからも欧州をはじめとする多くの地域で、この環境に配慮した鉛フリー黄銅製品GloBrass®の浸透・普及を目指します。ペルー共和国Zafranal(サフラナル)銅鉱山開発プロジェクトにおける環境許認可を取得 三菱マテリアルは、Teck Resources Limitedと共同でCompañía Minera Zafranal S.A.C.(以下「CMZ社」)に出資してZafranal銅鉱山開発プロジェクトを進めており、このたび、CMZ社がペルー共和国の持続可能環境投資許可庁より環境許認可を取得しました。この許認可取得に伴い、今後はプロジェクトの起業費や操業コスト見込みの更新・検証および詳細なエンジニアリング計画の策定を進めます。早ければ、2024年上期にも本プロジェクトの建設可否を判断する予定です。本プロジェクトを着実に進めることで、中期経営戦略2030で掲げる「継続的な鉱山投資による権益の獲得と銅精鉱の安定確保」の実現を目指します。サステナビリティ経営体制を刷新 三菱マテリアルは7月1日付でサステナビリティへの対応を一層強化すべく、サステナブル経営体制を刷新しました。環境・社会に貢献するためのサステナビリティ課題である「資源循環の推進」「地球環境問題対応」「人的資本経営の強化」について、より戦略的な観点で推進することを目指します。特に、資源循環については、新設する「資源循環戦略会議」において長期的、かつ全社最適化の視点から、当社の製品群における資源循環構想の検討を進めます。今後もサステナビリティに関する取り組みを積極的に進め、持続的成長を図ることで企業価値向上につなげていきます。固体電解質薄膜トランジスタを用いたバイオセンサの製品化に着手 三菱マテリアルと北陸先端科学技術大学院大学バイオ機能医工学研究領域の高村禅教授、廣瀬大亮助教は共同で、新規の固体電解質薄膜トランジスタを用いたバイオセンサを開発し、実用化に向けた製品開発に着手しました。医療の分野における遺伝子検査では、一般的にPCR法など核酸を増幅して検査する方法が用いられていますが、検査機器が高価、かつ大型のため用途が限定されています。そこで当社がこれまで培ってきた湿式成膜による薄膜材料開発に関する高い技術力を応用し、検知部に独自に開発した固体電解質薄膜トランジスタを用いた新たなバイオセンサを開発しました。これにより、短時間で複数の核酸・病原体を同時に検出することができ、さらに固体電解質薄膜トランジスタ自体が小さいため、バイオセンサの小型化が可能で、今後も用途の拡大が見込めます。インナーブランディングを推進する第3期アンバサダーが決定 三菱マテリアルグループは2021年度からインナーブランディングを開始し、「私たちの目指す姿」の自分ごと化を目的としたさまざまな施策を展開しています。今年度の活動を推進する第3期アンバサダーとして、グループ内で公募した11名を任命しました。アンバサダーがパーソナリティとなって配信する社内ラジオをはじめ、社外のさまざまな分野で活躍している方へのインタビュー、アンバサダー目線で部署の魅力を紹介する動画コンテンツなど複数の施策を通じて、「私たちの目指す姿」の理解・共感につなげる活動を展開していきます。センサカバー検体入力口バイオセンサ本体模式図TOPICS
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