WITH MATERIALS vol.05
11/20

安比地熱発電所2024年運転開始へFOCUS地熱発電のさらなる新規開発に注力再エネ電力の「自給自足」を目指し、事業領域を拡大11 人類は石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料に依存してきましたが、これらはあと数十年で枯渇すると予測されています。社会を持続させるには、再生可能エネルギーが■を握ります。その課題は、発電量が天候に左右されてしまうこと。三菱マテリアルが40年以上携わってきた地熱開発・発電事業は、地下のマグマの熱を利用するため、天候に左右されず安定供給できる発電として注目されています。 蓄積した地熱の知見を活かし、さらなる事業拡大を目指すために、三菱マテリアルは、3年に1カ所のペースで地熱発電の新規開発を進めます。現在も、各地で地熱プロジェクトが展開されています。2021年からは秋田県菰ノ森地域で地熱資源量調査を行い、2022年からは北海道恵山地域の地熱開発に参画。安比地熱発電所では2024年の運転開始に向け、順調に工事を進めています。 三菱マテリアルは、これまでも鉱山や製錬所などで必要な電気を「自給自足」でまかなうため、再エネ電力開発を進めてきました。この動きを加速させていくため、2030年度の目標として「再エネ電力自給率100%に向三菱マテリアルは新たな地熱開発を積極的に進めており、2015年には三菱ガス化学とともに、岩手県八幡平市に安比地熱を設立しました。電源開発が加わり3社での事業化を進め、2024年4月の運転開始を目指して、安比地熱発電所(出力14,900kW)の建設工事を行っています。CO2排出量抑制だけでなく、地域の電力安定供給を担います。けた再エネ発電の拡大」を掲げます。将来的に、発電コスト低下が見込まれる風力発電への参入や、新規バイオガスプラントの拠点展開などによって、事業フィールドの拡大も図ります。 これらの取り組みによって、2050年度には自社消費電力に匹敵する再エネ発電量の実現、つまり再エネ電力による「自給自足」を目指します。 「人と社会と地球のために」私たちができることは何か。資源や素材の再生、再利用で社会に貢献してきた三菱マテリアルだからこそ、その知見や強みを活かしてカーボンニュートラルを実現させます。再生可能エネルギーの利用拡大に貢献再エネ電力自給率を、100%に。そしてカーボンニュートラルへ歩む。

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る