WITH MATERIALS vol.04
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木 峻 いつか取り組んでみたいと思っていたテーマは数多くあったので、「未来創造変革プロジェクト」には迷うことなく参加しました。テーマは、当社では取り組んでいないバイオ系の分野で、微生物を使って貴金属を回収する世界初のプロセス開発です。2年の任期のうち、半年間は情報収集とアイデアの立案、その後は、半年かけて約100件の研究機関にコンタクトをとって仲間を探し、プロジェクトを立ち上げ、残りの1年間で基礎実験を行いました。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトに採択され資金を提供いただくこともできたので、事業化を目指して検討を続けています。 研究者が好奇心を発揮し、新たなテーマを生み出す仕掛けとして、「10%カルチャー」をはじめとするさまざまな制度を導入し、組織文化として醸成しています。2019年には、既存事業や技術の枠にとらわれることなく新たな研究テーマを構想する「未来創造変革プロジェクト」をスタート。研究員たちが、自由な発想で当社の事業の芽となるアイデアを創出し、新しいプロジェクトに挑んでいます。那珂イノベーションセンター北本支所大宮支所インキュベーションセンター2019年には社会の変化により迅速に対応するため、複数の専門分野の知見を融合するフレキシブルな組織体制に一新。アイデアの創発を促す自由な風土の下、新製品・新技術の創出を加速しています。三菱マテリアルの研究開発は、戦略本社ものづくり・R&D戦略部の下、実行部隊であるイノベーションセンター(主に那珂、大宮、北本、小名浜の4地区)やインキュベーションセンターで行われています。未来創造変革プロジェクト第1期メンバーすずきしゅんぺい平鈴小名浜支所06世界初の技術を生み出したい マテリアルの可能性はここから広がるアイデアを生み出しやすい風土づくりイノベーションを生み出す土壌

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