事業化検討前事業化検討段階07北海道函館市恵山地域にて地熱資源の可能性がある場所は、約8割が国立公園内にあり、温泉地にもなっています。そのため、自然環境を守り、地元産業との共存を図る必要があり、コミュニケーションが不可欠です。文献調査・有望地の選定・情報収集を行い、調査計画を策定。その後、経済性を評価し、事業化の検討に入ります。地質調査や物理探査等を実施し、地下の構造を把握します。調査井を掘削するための道路や掘削敷地を整備します。実際に井戸を掘り、地下の詳細な構造を把握したり蒸気の噴出を確認します。地熱地帯は山岳地に多く存在し、河川や山林の他に噴気・温泉地帯を徒歩で調査するため、ガス検知器などの安全装備や複数人での行動など、安全確保に努めています。井戸を掘る際には、計画段階から三菱マテリアル社内で技術的検討を行い、成功率の向上に努めています。最も難しいのは、地下深部の地熱貯留層の存在を推定することです。確度を上げるため地質調査、地化学調査、物理探査などの一連の調査を三菱マテリアルグループで実施し、包括的に判断しています。すでに地熱発電所を操業・建設している秋田県鹿角市や岩山地域で進められて手県八幡平市のほか、北海道函館市恵いる地熱資源量調査に参画し、地熱発電の可能性を探査中。エネルギー問題の解決に向けて挑戦を続けています。八幡平地域は、特に熊が多いことから、熊鈴やエアホーンなどで音を鳴らしながら、なるべく大人数で行動し、クマよけスプレー(主成分は唐辛子)を持参するなど、熊対策を徹底しています。既存の大沼・澄川発電所では、新たに生産井や還元井を補充することがあります。長年の知見を、新規エリアの井戸の掘削にも活かしています。えさん・道路 / 敷地整備・調査井掘削地元理解・案件発掘 / 調査計画資源量調査(3~5年)・地表調査環境アセスメントの実施出力1万kW以上の事業は必ず環境アセスメントを行い、環境への影響について、調査、予測、評価を行い、結果を公表します。飽くなき挑戦新たなプロジェクトも進行中
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