WITH MATERIALS vol.03
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212341人類は産業革命以降、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料に依存してきました。しかし石炭はあと100年、石油と天然ガスはあと50年で枯渇すると予測されています。エネルギーを化石燃料ではない他の方法で確保しなければ、社会を持続することはできません。また、化石燃料は、地球温暖化の要因となる温室効果ガスを排出します。すでに世界中で異常気象が起き、海面水位の上昇、生態系への影響など、多くの問題を引き起こしています。そこで一刻も早く地球温暖化を食い止めるために、多くの国が歩調を合わせ、 温室効果ガスの実質的な排出量をゼロにするカーボンニュートラルを目指しています。 その手段の一つが、再生可能エネルギーの活用です。三菱マテリアルは、地熱発電や水力発電、太陽光発電に取り組むことで、カーボンニュートラルに貢献してきました。中でも、1960年代から取り組んできた地熱発電は、天候に左右されず安定的に電力を供給できる純国産エネルギー。地熱資源量調査から、プラントエンジニアリング、操業管理まで一気通貫で地熱発電事業を展開しています。これまで蓄積した知見と技術力により、世界のエネルギー問題と地球温暖化の解決に貢献したいと考えています。地下の地熱貯留層に生産井を堀り、地熱流体を取り出します気水分離器で地熱流体を蒸気と熱水に分け、熱水は還元井から地下に戻します蒸気でタービンを回転させ、発電します発電し終わった蒸気は復水器で温水にし、さらに冷却塔で冷ました後、復水器に循環して蒸気の冷却に使用します04地熱発電のしくみ地球内部に存在する高温・高圧の水が地上で蒸気を発生。タービンを回転し、発電します。エネルギー問題と地球温暖化の解決へ地熱発電が目指す未来

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