WITH MATERIALS vol.02
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『WITH MATERIALS』読者アンケートにご協力ください今号の『WITH MATERIALS』に対する皆さまの率直なご意見・ご感想、取り上げてほしいトピックスをお寄せください。京都大学工学研究科寄附講座「非鉄製錬学講座」第2期開始 三菱マテリアルは、2017年4月より京都大学大学院工学研究科材料工学専攻にて寄附講座として「非鉄製錬学講座」を設立・開講しており、この度2022年4月から同講座の第2期を開始しました。第2期では社会人向けWeb講座のさらなる拡充や大学院生への留学支援の強化など、第1期の活動をより充実させます。本講座を通して、非鉄製錬事業が必要とする人材の育成を図るとともに、同事業を国内に存続させ、リサイクル事業を活用したより高度な持続可能性を持つ社会の実現に貢献していきます。「生物多様性のための30by30アライアンス」への参加  三菱マテリアルは、環境省が主導する「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しました。本アライアンスは2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる国際目標(Nature Positive)の達成に向けて設立された有志連合です。また、今年5〜8月には、環境省が実施する「自然共生サイト(仮称)」認定に関する認定審査プロセスなどの試行事業に、社有林「マテリアルの森 手稲山林」に関する情報を提供し、「自然共生サイト(仮称)」認定の仕組み構築を支援します。 当社ではアライアンスの設立趣旨に賛同し、日本各地に保有している1.4万haの社有林などでの将来的なOECM(Other Effective area-based Conservation Measures)の取得を目指すことで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。北海道函館市恵山地域における新規地熱開発へ参画 三菱マテリアルは、株式会社レノバ、大和エナジー・インフラ株式会社の新たな事業パートナーとして、「合同会社はこだて恵山地熱」へ出資しました。当社は、これまで長年にわたり炭鉱や金属鉱山の開発・経営を通じて培った豊富な経験と高い技術力を活かして「地熱等再生可能エネルギーの開発・利用促進」に取り組んでおり、本事業についても出資を通じて当社の経験と技術力を活かし、プロジェクトの成功に貢献します。社会課題を解決する新たな素材の開発 三菱マテリアルのイノベーションセンターでは、以下の製品開発に着手しています。・粘土状の伝熱素材「伝熱パテ」:接触する部材の形状に追従して密着させることが可能な伝熱材料です。リチウムイオン電池モジュールや電子回路基板での発熱対策への利用を想定しています。・耐火性軽量新素材「耐火プラスチック」:火炎に接しても燃えず、溶け落ちにくい耐火性樹脂です。例えばリチウムイオンバッテリーケースに使用すれば、1つのセルが発火した際でも延焼防止が期待されます。独自開発の銅合金「MSP®5」が一般社団法人日本伸銅協会2021年度技術賞を受賞 三菱マテリアルが2015年に独自開発した銅合金「MSP®5」が、伸銅品の需要拡大に貢献した新たな技術であることが認められ、2021年度の一般社団法人日本伸銅協会技術賞を受賞しました。「MSP®5」は銅合金最高水準の強度-導電率のバランスを有し、耐応力緩和特性(ばねの熱に対するへたりにくさ)、成形性に優れます。2021年4月から本格量産を開始し、自動車などで利用される小型端子およびプレスフィット端子用途を中心に採用が広がっており、多くのお客様にその高い性能と信頼性を評価いただいています。 今後も「MSP®5」をより多くのお客様にお使いいただくために、高いパフォーマンスを実現する技術開発を目指します。インナーブランディングを推進する第2期アンバサダーが決定 三菱マテリアルでは、昨年度からインナーブランディングを開始し、全グループから公募により集まった推進メンバー“アンバサダー”を中心に、「会社の目指す姿の自分ごと化」を目的としたさまざまな施策を展開しています。今年度の活動を推進する第2期アンバサダーとして16名を任命しました。 ミーティングでのディスカッションを通じて、現状把握、課題認識を行い、社長へのインタビュー、同僚へのヒアリングも実施しながら議論を深化させ今年度の新たなアクションプランを策定していきます。伝熱パテ耐火プラスチック19TOPICS2022年4〜7月における、三菱マテリアルの主要トピックスをお伝えします。

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