持続可能な社会を構築するために三菱マテリアルの現在地と目指すべき方向性とは?株式会社ニューラル 代表取締役CEO夫ふま馬 賢けんじ治さん持続可能な社会を実現するためには、三菱マテリアルはどこに注力するべきでしょうか。そして、三菱マテリアルの事業・取り組みにはどのような可能性があるのでしょうか。サステナビリティ経営、ESG投資の専門家である、夫馬賢治さんにお話を伺いました。――近年、企業活動において「ESG」という言葉を耳にする機会が増えました。改めてESGとはどのようなものなのでしょうか?なぜ今、注目を浴びているのでしょうか?10ESG:環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉。企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方が世界中で広まっている。夫馬 賢治さんProfileサステナビリティ経営・ESG投資アドバイザリー会社を2013年に創業し現職。東証一部上場企業や大手金融機関をクライアントに持つ。スタートアップ企業やベンチャーキャピタルの顧問も多数務める。国連責任投資原則(PRI)署名機関。世界銀行や国連大学などでESG投資、サステナビリティ経営、気候変動金融リスクに関する講演や、CNN、フィナンシャル・タイムズ、週刊エコノミスト、ワシントン・ポスト、NHK、日本テレビ、テレビ東京、TBSラジオ、日本経済新聞、毎日新聞、フォーブスなどメディアからの取材も多数。ニュースサイト「Sustainable Japan」編集長。 ESGという言葉が出てきたのは、2006年からです。私が2010年から12年まで米国に留学していた時点で、ESG投資が力強い動きを見せ、企業の成長に欠かせないものになっていることを目の当たりにしていました。しかし、日本でESGが広まってきたのはここ数年です。企業の持続的成長を左右する「ESG」とは?社外PERSONINTERVIEW
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