INTERVIEW 12

電子材料事業カンパニー

仕上工程は最後の砦。
そこでの品質汚染を防ぐために、
ありとあらゆる対策を尽くす。

梅原 弘毅Kouki Umehara
四日市工場
製造部 鈴鹿分室
2012年入社

EPISODE 01 環境への
取り組み姿勢に
共感

学生時代は、高圧プラズマを用いたエッチング技術の開発に没頭する日々。ただ、太陽光電池の研究にも関わっていたこともあって、「いずれは環境やエネルギーに関わる仕事にトライしてみたい」という想いがありました。そして迎えた就職活動。多岐に渡る事業を展開していながら地熱発電事業やリサイクル事業に積極的に取り組んでいる企業として印象に残ったのが、三菱マテリアルでした。「よし、この企業を受けてみよう」という気になったのです。
しかし、就職活動を進めていくうちに、環境に関わりつつも、自分がこれまで続けてきた知識も活かしたいという想いも芽生えてきていました。幸いにも、当社には半導体などを扱っている電子材料事業カンパニーがありました。三菱マテリアルであれば、環境、リサイクルに配慮した循環型社会づくりに貢献しながら、モノづくりにも携わることができ、自分のやりたいことが叶えられる、という想いを強くし、入社を決断しました。

EPISODE 02 汚染源特定という
ミッションを
遂行するために。

入社して最初に取り組んだのが“シード製造における歩留まり改善”。シードとは、高純度多結晶シリコンインゴットから角柱状に複数個切り出したものです。このシードが反応炉で加熱されることでシード外表面に新たな高純度多結晶シリコンが付着します。つまり、シード(種)が太くなることで新たな高純度多結晶シリコンインゴットが製造されます。このシードは、多結晶シリコンインゴットから切り出すときに表面に欠けが発生する問題がありました。シード表面に欠けがあると製造で用いることができません。この製造過程で発生していた不良品をいかに抑えるかがテーマでした。私はシードをインゴットから切り出す際の切断方法に着目。その切り方を変えることで欠けを防止し、5%のロス削減を達成できました。入社したばかりの自分にも大きな仕事を与えられ、成果を出せたことは、次の仕事へのやりがいに繋がりました。
続いて、2013年の2月からは製造部の各工程の現場研修へ。約半年間の研修を終えた後、2013年9月から鈴鹿分室の仕上工程に配属されました。ここでは、ユーティリティ設備や自動洗浄機、排ガス処理設備などの維持・管理を担当。万一、トラブルが発生した時は最初に対応しなければならないという責任ある業務です。このとき、安全、品質、環境面での改善も経験しました。
この職場に配属になってから特に力を入れて取り組んだのが、多結晶シリコンの“表面品質汚染の改善”です。多結晶シリコンは、半導体素子に用いられる単結晶シリコンの原料になることから、その純度は99.999999999%(イレブンナイン)以上であることが求められています。そのため、製造工程において、表面に目に見えない微小な不純物が付着するだけで品質的にも大きな影響を受けることになります。仕上工程の担当者として、この問題に取り組むことになりましたが、対策を講じるためには、まず汚染源を確定する必要があります。しかし、汚染源として想定される工程は複数あり、それを突き止める作業はそう簡単ではありません。私は多くの人に協力してもらいながらも、製造の川上から川下まですべての工程をチェックし、各種試験の進行、分析するためのサンプリング採取などに取り掛かりました。想定される工程をすべて洗い出し、いくつかの試験を重ねながら絞り込み、ようやく汚染源を特定。ある工程で温度が重要であることを突き止め、他の品質に影響がない範囲で温度を調整する対策を取りました。その対策の効果があって、ついに表面不純物濃度の低減に成功。重くのしかかっていた重圧から解放されると同時に技術者としての自信を付けることもできました。

EPISODE 03 プレーヤーから
マネージャーに
進化する。

現在は、排水処理方法の効率化や各種トラブル対応など、設備の維持・改善、安定操業のために尽力しています。また、仕上工程での汚染を防ぐことで、製品品質の向上に貢献することも重要な任務。仕上工程は品質を守る最後の砦という気概でやり遂げたいですね。そして今後は、現在試験中の新規製造設備の実用化を目指しています。この設備が実現化されれば、コストダウンと安定操業、品質改善が期待できます。主担当として、今年度中の実用化をなんとか実現させたいです。
将来の目標は、リーダーとして、技術者として、みんなをリードできるような人物になることです。現在は自分で手を動かす立場ですが、いずれは全体を俯瞰しながら、部下をマネージメントして自分の考えていることを形にしていきたい。その目標を達成するためにも、いま与えられている職務を全うして、上司から全幅の信頼を得られるようになりたいです。

MESSAGE

ルーティンの業務だけをこなしていても仕事は面白くなりません。仕事を面白くするためには、自らの考えやアイデアを積極的に発言して、実行に移すパワーが必要です。社風として若手でも意見しやすい雰囲気があるので、遠慮せずにどんどん発言してほしいですね。また、四日市工場の特徴として、若手社員が多いことも挙げられます。私を含め、みんな話しやすい人間ばかりなので、仕事や私生活のことであれば、なんでも気軽に相談してもらえたらと思います。

SCHEDULE

8:00 ラジオ体操、朝ミーティング
8:30 メールチェック、各種データ確認、入力
9:15 協議会(製造現場作業者(派遣社員)とのミーティング)
10:00 試験、設備のメンテナンス等
11:30 設備管理ミーティング
12:00 昼食
13:00 試験、設備のメンテナンス等
16:00 データ整理、資料作成等