INTERVIEW 26

資源

採掘の仕事は大変な面もある。
けれど、それ以上にロマンがある。

森岡 孝介Kosuke Morioka
東谷鉱山
鉱山一課
2008年入社

EPISODE 01 資源開発という
仕事への憧れ。

「これからは資源の時代だ」。大学で何を学ぼうか、迷っていた私に突き刺さったのが冒頭のフレーズでした。当時、漠然と「100年先まで足跡が残せる仕事がしたい」と考えていたのですが、なるほど資源開発に携われればその願望が満たせるかもしれない。限りある資源を安定的に確保し供給することで、人々の役に立ちたいという想いが一気に膨らんでいったのです。
大学は、そんな経緯から資源開発工学科を選択。4年生になり、大学院に進学するか就職するか悩んでいたところ、三菱マテリアルへの就職を強く勧めてくれたのが同じ大学の先輩でした。大学院で研究を続けたい気持ちはもちろんありましたが、先輩の話を聞いているうちに「資源開発をするならば、早く現場に出て経験を積みたい」と思うに至り、就職を決断。マイニングエンジニア(採掘技術者)として非常に尊敬できる先輩だったこともあって、「就職するなら、この先輩と一緒の職場以外は考えられない」と思い、選考を受けたのは三菱マテリアルだけでした。

EPISODE 02 専門外だった
インペラブレーカ
の更新作業

2008年に入社し、2年間は東谷鉱山で採掘管理を担当。鉱山で採れた石灰石を砕く工程(1次破砕)の管理を、係員としてサポートしていました。それから本社に異動し、半年間の海外鉱山調査・研究を終えてから、チリの銅鉱山へ約3年間出向。ここでは岩盤の安定性解析から、採掘時の現場監督も担当しました。そして2013年からは岩手の石灰石鉱山へ。ここでは採掘管理に加えて、破砕送鉱(2次破砕)管理も担当。一度砕いた石灰石をより細かく砕く工程まで任されることになり、のしかかる責任も非常に大きなものになりました。
担当エリアが拡大した鉱山業務では、予期せぬ事態が何度も訪れました。なかでも忘れられないのが、インペラブレーカの更新作業。インペラブレーカとは、歯のついた羽根車を高速回転させることで、採掘した鉱石を衝撃板に打ちつけて破砕する機械のこと。この機械の老朽化が進んでいたため、入替が急務になっていました。当時は震災復興で工場全体が多忙であり、この分野については素人同然の私が担当することになりました。機械の図面の見方から鉄筋コンクリートの基礎など、全て調べて準備を進めていきましたが、肝心の施工にかけられる時間は2週間。しかも時期は極寒の1月、天候条件にも左右される中で、入替が間に合うのか?プレッシャーのあまり、うなされる夢も見ましたが、現場の方の懸命なサポートもあって順調に進行しました。しかし、最後に落とし穴が。旧設備を支えていたアンカーボルトが抜けず、新設備を入れられないことが分かったのです。猶予時間は3時間、冷や汗をかきながらも皆で知恵を出し合い即席の除去装置を作り、引き抜くことに成功。ギリギリのタイミングで設置を完了し、最大の難題を乗り越えることができました。
振り返ってみると、規模が異なる鉱山勤務で幅広い経験ができたことで、マイニングエンジニアとしての能力向上につながったと考えています。

EPISODE 03 マイニング
エンジニアが抱く
究極の夢。

岩手の石灰石鉱山での約4年間の勤務を終え、2017年10月からは再び東谷鉱山へ。現在は鉱山一課・採掘係の係長として、鉱山の操業に関わる採掘管理などに加えて人材マネジメントについても勉強しています。自分が今以上に大きな案件を任されるようになるためには、部下と一緒に成長していくことも重要な任務。後輩から一目置かれるリーダーシップを発揮できるようにならなければ、と思っています。また、同期入社社員は石灰石鉱山、海外銅鉱山勤務の後に、現在は地熱開発業務を担っています。お互い担当する職場は違えども、切磋琢磨して資源部門に貢献していきたいと考えています。
そして将来は、海外の鉱山開発プロジェクトに関わってみたい。そういったプロジェクトは巨額な資金が動くことになるので、ファイナンス等の知識も身に付ける必要があるでしょう。マイニングエンジニアだからといって、採掘以外のことはよく分からないでは仕事のフィールドを広げることはできません。鉱山に関わるありとあらゆる知識を吸収して、新規鉱山の開発案件から鉱山閉山管理までの鉱山ライフサイクルに関わる業務を手がけられたらと思っています。

MESSAGE

責任を持って仕事に取り組める人がいいですね。私の言う責任とは、自分の仕事は自分で最後までやり遂げること。もちろん実際は先輩や上司がサポートしてくれますが、誰かが助けてくれると思わず、「一人で解決するんだ」というくらいの気概がないと、採掘の仕事は務まりません。それから専門分野にこだわらず、幅広く興味を持てる方がいいです。視野が狭いままでは、仕事を広げられませんから。厳しいことを並べてしまいましたが、採掘の仕事はその分やりがいも大きいです。何億年も前に作られた地層と、最前線で向き合えるわけですから、こんなにロマンがある仕事は他にはないと思います。

SCHEDULE

8:00 現場指示、夜間の操業データ整理、報告
8:30 ミーティング
9:00 現場巡視
10:00 工事施工方法について業者との打ち合わせ
11:00 測量作業
12:00 昼食
13:00 役所申請用の図面作成
15:00 現場巡視
16:00 翌日の採掘について打ち合わせ、指示
18:00 退社