INTERVIEW 03

セメント事業カンパニー

自分の想いを伝える、
相手の思いを受け取る。
すべてはそこから始まる。

福地 茂樹Shigeki Fukuchi
横瀬工場
生産課
2012年入社

EPISODE 01 理に適った独自の
リサイクル
システムに注目。

物心ついた頃から地球温暖化や環境問題に興味を持ち、そうした話題がニュースで出るたびに注意深く見ていました。そして、学生時代はダイオキシン類を主とした有機汚染物質の分解・無害化に関する研究に没頭。将来は「資源循環型社会の構築に貢献できる仕事をしたい」と考えるようになりました。
セメント業界に関心を持つきっかけとなったのが、就職活動中に起きた東日本大震災。当時、各新聞で復興資材としてのセメントの社会的重要性が数多く取上げられていました。多様な廃棄物・副産物をセメント原料や熱エネルギー原料として有効利用し、かつ社会の基盤となる製品を生み出すセメント産業。さらに、「二次廃棄物を発生させない究極の資源リサイクル工場」というフレーズにも惹かれ、セメント業界にますます興味を覚えていったのです。
そして業界の中でも特に注目したのが当社。銅製錬で発生した銅スラグをセメント工場で再利用する一方で、セメント工場から出るクリンカダストを逆に銅製錬で再利用する。それぞれの事業の製造過程で生じた副産物(銅スラグ、クリンカダスト)を外部に出さないシステムとなっています。専業ではなく、銅製錬業とセメント製造業との協業だからこそ可能な独自の技術があることに注目。さらに、幅広い事業を通じて社会に多角的に貢献できる舞台があることに大きな魅力を感じ、入社を決心しました。

EPISODE 02 現場担当者との
信頼関係。

セメント工場では、廃プラスチック、廃タイヤなどは熱エネルギーとして、下水汚泥、銅スラグなどはセメント原料として利用しています。私は、入社後、最初に九州のセメント工場で廃プラスチックの処理量増加に取り組みました。次に、横瀬のセメント工場では下水汚泥の処理量増加と、一貫して廃棄物の処理量増加に取り組んできました。処理量が増えれば増えるほど国内全体の廃棄物量を減らすことができ、循環型社会に貢献できます。
ただ、廃プラスチックは性質も形状も違うものを混ぜて使うことになるため、一つひとつの保有発熱量も異なり、天然資源と比べて安定的な熱供給ができないというネックがあります。また、下水汚泥は脱水されたものを受入・処理するものの、水分を含んでいるため焼成炉(ロータリーキルン)の熱効率が悪くなるという課題があります。つまり、製造の現場担当者からすると、廃棄物の処理量が増えると安定操業しにくくなるという側面もあるんですね。現場担当者に納得してもらうためには、FACE TO FACEのコミュニケーションを心がけ、それがどれだけ社会的にメリットがあり、会社の収益にもつながるかを訴えかけてはいきますが、最後はやはり信頼関係ですね。できるだけ現場に顔を出して、仕事以外の話もしながら丁寧に関係を構築していくことで、徐々にこちらの想いを理解してもらえました。
下水汚泥処理量を増加させるプロジェクトのときも、自分の思いを伝えること、相手の思いを受け取ることの大切さを実感しました。現在、下水汚泥のリサイクル率は増加してきているものの、発生量の6割程度に留まっております。ゆえに、二次廃棄物を発生せずに下水汚泥をセメント原料化できるセメント工場の役割は大きく、さらに処理量を増加する必要があります。このとき、処理量を増加させるためにはロータリーキルンの内部で起こっている現象をシミュレーションする必要があります。製造の方々だけでなく、中央研究所の方々とも協力しながら、それぞれの専門性を持ち寄り、目標達成への一念を共有して成果に導いていくプロセスはやりがいを感じます。

EPISODE 03 海外経験で得た、
未来への
モチベーション。

最近では、設備改善の検証を目的に、米国のセメント工場に長期滞在する機会に恵まれました。理論から導き出される数値と目視による現場で起きている事象を照合し、「こうしたらもっと良くなる」という提案と忌憚のない議論をしてきました。言葉の壁はあっても、強い信念とホワイトボードがあればコミュニケーションは可能だと実感できたことは自信にもなりましたし、いずれは本格的に海外に駐在してみたいという気持ちも湧いてきました。製造プロセスの改善と廃棄物・バイオマス利用の推進は日本だけでなく、世界規模での重点取組事項です。自分の仕事は、世界とも繋がっていることを実感することができました。 今後は、工場の安定操業・セメント製品の安定供給はもちろん、さらなる資源循環型社会の構築を通じて地域住民の方々、ユーザー様から信頼される工場づくりに貢献したい。そして、社会情勢・事業環境の変化にも機敏に対応できるセメント技術者としての腕を磨き、セメント事業カンパニーを牽引していける人材になりたいです。

MESSAGE

当社は少数精鋭で、若いうちから責任ある仕事を任せてもらえますし、経験量に関係なく、良い意見は積極的に採用してもらえる風土があります。また、セメント産業は社会基盤となる製品を提供する動脈産業と多様な廃棄物をセメント原料・熱エネルギー原料として有効利用する静脈産業としての役割を担っており、人々の生活文化へ与えるインパクトの大きい分野です。このダイナミックな舞台で、「人と社会と地球のために」共に貢献していきましょう。

SCHEDULE

8:15 メールチェック、現場三交代作業日誌チェック
8:30 現場確認
9:15 生産課会議
10:45 メーカー打合せ
12:00 昼食
13:00 現場確認
14:00 プロジェクト進捗会議
15:30 工場の運転解析・業績分析
16:30 現場確認・翌日の作業打ち合わせ
17:00 退社