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◎金ペースト”Aura22(オーラ22)”について

・金ペースト”Aura22(オーラ22)”の特徴

金ペーストAura22は、純銀粘土表面に金の装飾を施すための専用ペーストです。Aura(オーラ)とは、金を表すラテン語Aurumに由来しており、22はペーストの金品位が22金(Au91.7%)であることを示しています*)。
純銀粘土の焼結体にAura22を塗布し、所定の条件で焼成することで、銀表面に金の薄膜が形成されます。これを、めのうヘラなどで磨くことで、美しい金色を呈します。
Aura22は、条件によっては、純銀粘土表面だけではなく、スターリングシルバーの表面にも使用でき、市販の銀アクセサリーに金装飾を施すことも可能です。
また、ガラス表面や釉薬が塗布された陶磁器表面へは、容易に使用できます。
なお、ペースト状になっていますが、銀粘土のペーストタイプと異なり、接着用途には使用できません。
*)Aura22で使われている22金は、金-銀合金です。
・金ペースト”Aura22(オーラ22)”の原理
Aura22は「拡散接合」という現象で銀表面に接着しています。拡散接合のメカニズムは、次のように説明されます。

  金ペーストを純銀粘土に
塗布した状態
   
  焼結初期状態
Ag中(Au中)にAu(Ag)が拡散し始める(相互拡散)
Auペースト粉末がネッキングによりつながり始める
   
  焼結中間
Ag-Au拡散層が形成される
   
  焼結完了

Aura22と銀は、拡散層を中間層として接着しています。すなわち、拡散層が形成されないと、両者はうまく接着しません。拡散層は、両者が密着していないと形成されないことから、両者の間に異物(研磨剤や油など)、すき間(空気)があると、拡散層が形成されず、密着不良の原因となります。

・金ペースト”Aura22(オーラ22)”焼成の際の注意点
原則、純銀粘土の焼成に使われるすべての焼成方法が使用できます。焼成が不十分であると、拡散層がうまく形成できず密着不良になります。また、焼成が過ぎた場合、拡散が過剰に進行し、金色が消えてしまいます。焼成方法毎に注意点をまとめると次のようになります。

焼成方法

注意点

シルバーポット

焼成の時と同様、固形燃料に点火し火が消えたら焼成終了。最も簡単で、確実に焼成できる方法です。純銀粘土の焼成時とAura22焼成時のそれぞれで固形燃料が必要となります。

ミニパン

作品全体が赤くなってから、5〜10分間焼成。

電気炉

焼成可能な焼成温度、焼成時間を下図に示します。

ハンディガスバーナー

拡散炎(内側の炎)を作品に当て、塗布部分が赤くなってから、5〜10分間焼成


・スターリングシルバーへの塗布方法
スターリングシルバーへ塗布する場合、焼成は必ずガスバーナーを使用する必要があります。それ以外の焼成方法では、十分に接着できなかったり、スターリングシルバーが変色、脆化する危険性があります。使用方法をフロー図にまとめると次のようになります。


注)焼成後、母材が変色(酸化)した場合は、酸洗浄またはヤスリ等で機械的に除去することが可能。
注)母材にロウ付け加工を施している場合、焼成時ロウ材が溶ける危険性があります。
注)めっき品には使用しないでください。めっき品に使用する場合、めっきを完全に除去してから使用ください。