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◎銀の変色について

・銀が変色する理由
銀は、室温下で空気中(もしくは水中)の硫黄(もしくは硫黄化合物)と反応し、容易に硫化銀を生成します。硫化銀の生成により、銀色は「白→黄→黄金→赤→青→緑→黒」と変化します。いぶし処理とは、この硫化反応を積極的利用した表面処理方法です。

・変色を防止する方法
空気(もしくは水)に長時間さらされていると、銀表面の硫化が進行します。使用しない時は、乾燥した状態でできるだけ空気を遮断し保管してください。ジッパー付きの袋が便利です。表面にコート剤を塗布し、変色を防止することも可能です。コート剤は、純銀粘土の取扱店やジュエリーショップ等で入手可能です。ただし、恒久的に効果は持続しないようです。

・変色した銀を元に戻す方法
変色は、銀表面のみが硫化して生じていることから、市販のシルバークロス、研磨剤を含ませた柔らかい布等で磨くと銀色を取り戻します。純銀粘土のみで造形した作品であれば、再焼成(800℃〜900℃数分)すれば、変色は消失します。この場合、マッドな色調になるため、鏡面仕上げされた作品の場合、再度鏡面仕上げ処理が必要です。
市販のシルバークリーナー(商品名:銀ピカ液など)に浸しても、変色は除去できます。シルバークリーナーは、チオ尿素希硫酸水溶液が主成分で、化学反応(酸化還元反応)により硫黄を除去します。硫酸が含まれていることから、使用に際してはなるべく溶液が皮膚に触れないように注意し、処理後は十分水洗いする必要があります。