三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円、以下MMC)、三菱ガス化学株式会社(代表取締役社長:倉井 敏磨、資本金:419.7億円、以下MGC)および電源開発株式会社(取締役社長:渡部 肇史、資本金:1,805億円、以下J-POWER)は、岩手県八幡平市安比地域における地熱発電プロジェクトについて、安比地熱株式会社(以下 安比地熱)の株主に新たにJ-POWERを加え、MMC、MGC、J-POWERの3社で事業化を推進するとともに、工事工程の一部を変更することに合意しましたので、お知らせいたします。
安比地熱は、環境へ配慮した地熱発電所(出力14,900kW)の建設により、CO2排出量抑制と電力安定供給に貢献するため、2019年以降の建設工事開始に向けた検討を進めていく予定です。
MMC、MGC、J-POWERの3社による共同事業は、現在建設中の山葵沢地熱発電所計画(秋田県湯沢市)に加え2地点目となります。
1.これまでの経緯
- MMCは、2003年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による安比地域の地熱開発促進調査結果を受け、MGCとともに2004年度以降、地熱発電の事業化検討を実施してきました。
- MMCは、2014年10月より環境調査に着手し、2015年2月にNEDOによる環境アセスメント調査早期実施実証事業※に参画しました。
- MMCおよびMGCは、長期噴気試験や資源量評価により、出力15MW(メガワット)級の地熱資源量の存在が確認されたことと、温泉資源への影響や環境規制などのリスクが低いことから、地熱発電事業が可能と判断し、2015年10月に安比地熱を共同設立しました。
- 安比地熱は、2015年10月に環境影響評価の手続きを開始し、2018年1月に環境影響評価書の確定通知を受領し、同3月に評価書の縦覧を終了しました。
- MMC、MGC、J-POWERは、2018年6月より3社で事業化を推進するべく体制変更を行うとともに、建設工事開始を2018年から2019年以降とした工事工程に変更し、運転開始は2024年春頃を予定しています。3社の保有する知見・経験を活かし、事業化検討を加速させていきたいと考えています。
- ※4年程度と長期にわたる従来の環境アセスメント手続期間を、短縮するための実証事業。
事業実施区域の位置図
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発電所完成予想図
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2.安比地熱株式会社 概要
- 1. 社名
- 安比地熱株式会社
- 2. 設立年月日
- 2015年10月9日
- 3. 所在地
- 岩手県八幡平市田頭第39地割80番地1
- 4. 資本金
- 100百万円
- 5. 出資比率
- MMC 51%(変更前 60%)
MGC 34%(変更前 40%)
J-POWER 15%
- 6. 事業概要
- 事業化検討、電気供給事業他
- 7. 代表者
- 取締役社長 有木 和春(ありき かずはる)
(現:MMC環境・エネルギー事業本部エネルギー事業部事業部長補佐)
取締役副社長 満田 信一(みつだ しんいち)
(現:MGC特別理事)
- 8. ホームページ
- http://www.appige.co.jp/
以上
【本件に関するお問い合わせ】
三菱マテリアル㈱ 総務部 広報室03-5252-5206
三菱ガス化学㈱ 広報 IR部03-3283-5041
電源開発㈱ 秘書広報部 広報室03-3546-2211
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