2018年5月28日
三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円)の金属事業カンパニーは、欧州地域からの金銀滓(E-Scrap)※1受け入れを拡大するため、2016年6月に阪和興業株式会社(代表取締役社長:古川 弘成、資本金:456億円)と共同で、オランダ国北ブラバント州に「MM Metal Recycling B.V.(以下、新会社)」を設立し、総投資額約47億円をかけて金銀滓の受け入れ・検品・サンプルの採取等を行うサンプリングセンター(以下、本センター)を建設しておりましたが、このたび完工しましたので、お知らせいたします。
当社は、業界No.1の環境負荷低減を実現したユニークな銅製錬技術である三菱連続製銅法※2を強みに、かねてより金銀滓の受入・処理の拡大を進め、2016年4月にはグループ企業である小名浜製錬株式会社と合わせて約14万トン/年と世界最大の金銀滓受入・処理能力を持つに至りましたが、本センターの完工により、さらに約16万トン/年に増加しました。今後も更なる金銀滓の受入・処理能力の増加を検討してまいります。
本センターの完工により、金銀滓受入・処理能力が向上するだけでなく、金銀滓の受け入れからサンプリングまでの業務を欧州地域内で行うことで、同地域における買い取り評価に要する期間の大幅な短縮が実現するため、スピーディーに金銀滓を取引したい顧客のニーズに対応することが可能となりました。
また、当社が顧客サービスの一環として独自に開発した金銀滓持込み予約ウェブシステムにつきましては、2014年6月に直島製錬所で初めて導入し、2017年4月より小名浜製錬株式会社へも運用を拡大しておりましたが、本センターについてもご利用いただけるよう機能を拡充いたしました。
こうした施策を通じて、金銀滓の最大の発生元のひとつである欧州地域の顧客の利便性を向上し、集荷体制の強化を図ってまいります。
三菱マテリアルグループは、「人と社会と地球のために」の企業理念のもと、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、循環型社会に貢献するリーディングカンパニー」をビジョンとしております。金属事業カンパニーは、このビジョンの実現に向けて、有価金属の回収・再資源化事業の拡大を通じて社会の持続的な発展に貢献してまいります。
2016年7月4日
オランダに新会社「MM Metal Recycling B.V.」を新設
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2016/16-0704.html
2014年5月30日
貴金属含有スクラップ(金銀滓)持込み予約の新Webシステム稼働について
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2014/14-0530.html
以上