プレスリリース

2018年1月 4日

三菱マテリアル(株)取締役社長 竹内 章

2018年社長年頭挨拶(要旨)

昨年の経済情勢を振り返りますと、国内においては景気の穏やかな回復基調が続いた一年でした。海外におきましても、中国、東南アジアで景気が持ち直し、欧州や米国でも回復傾向が継続しました。また、銅価格が騰勢を強め、為替も円安で推移したほか、自動車・エレクトロニクス産業向け製品や米国でのセメント・生コンの需要が増加し、当社グループを取り巻く事業環境は総じて堅調に推移しました。このような状況の下、今期は2回にわたる通期業績予想値の上方修正を行っています。今年2年目を迎える中期経営戦略における中長期の目標は、当社グループならではのユニークな技術によってビジネスを強化し、リーディングカンパニーを目指していくことです。その実現に向け全社方針として、「事業ポートフォリオの最適化」、「事業競争力の徹底追求」及び「新製品・新事業の創出」の3点を掲げ、これまでに立てた戦略、計画を着実に実行に移していきます。当社グループの更なる成長に向けて、グループ全員が一丸となって、中期経営戦略のテーマである「成長への変革」に取り組んでいきたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。

当社グループは、持続的な成長を支える重点施策として、本年も引き続き次の3点に取り組んでまいります。
1点目は、「CSRの徹底」です。ご承知のとおり、当社グループの複数の子会社において、検査記録データの書き換え等の不適切な行為により、お客様の規格値等を逸脱した製品が出荷されていた事実について、昨年11月に対外公表しました。今回の品質問題によって、お客様・株主様をはじめ、関係各位に多大の迷惑を掛けるととともに、社会からの当社グループへの信頼が大きく傷つき、厳しい視線が注がれています。本問題につきましては、私自身が先頭に立ち、当社グループの総力を挙げて、早期収束に向けて迅速かつ的確に取り組んでいく決意であります。当社グループの事業運営においては、利益よりも、安全、法令遵守、品質が優先されるべきものであり、特に品質につきましては「客先の品質基準を満たさない製品は決して出荷しない」ことを、改めて肝に銘じ、三菱マテリアルグループの社員としての誇りと自覚を持ち、品質意識の高い職場作りに取り組んでいただくことを強くお願いいたします。これまで取り組んできたコンプライアンスの推進、内部統制の拡充に加え、本年は当社グループを挙げて「品質管理に係るガバナンス体制の再構築策」に重点的に取り組んでまいります。
2点目は「安全の推進」です。安全については、グループを挙げてゼロ災プロジェクトに取り組み、ハード・ソフト両面にわたる様々な施策を行ってまいりました。2018年もゼロ災プロジェクトを継続し、重点実施項目として、「多発災害撲滅キャンペーンの展開」、「リスクアセスメントによる設備安全化の徹底」、「安全基本行動の推進」の3つに、徹底して取り組むこととしております。
3点目は、「組織風土改革」です。現在は、各種施策の見える化による情報共有、リーダーシップミーティングのグループ全体への展開、ITを活用した業務効率化などを進めております。2019年3月には、本社を丸の内二重橋ビルディングに移転する予定です。新オフィスでは、コミュニケーション活性化、ワークスタイル変革に取り組み、新しい価値を継続的に創出できる環境を実現して、本社の総合的な価値の向上を図ってまいります。

最後になりますが、どのような困難な状況にあっても、ネバーギブアップの精神をもち、対応策を考え抜くことで、必ず問題は解決すると、私は固く信じています。中期経営戦略に基づき、絶え間ない変革に挑戦することにより、現下の難局を乗り越え、グループ一丸となって更なる成長に邁進することを皆さんとともに誓い合って、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

以上

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