プレスリリース

2017年3月17日

非鉄製錬学およびそれを利用したリサイクル技術に精通した人材を育成する
三菱マテリアル株式会社の支援による京都大学工学研究科寄附講座
"非鉄製錬学講座"の設立について

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円、以下「三菱マテリアル」)と国立大学法人京都大学(総長:山極 壽一、以下「京都大学」)は、今後の我が国の非鉄製錬事業を産学両方で担う人材を育成するとともに、非鉄製錬学およびそれを利用したリサイクル技術の発展に資することを目的として、このたび三菱マテリアルの支援による寄附講座として非鉄製錬学を設立し、本年4月より京都大学大学院工学研究科材料工学専攻にて開講しますので、お知らせいたします。

1.設立の背景と主旨

現在、日本の一部の大学では、非鉄製錬学講座の継承に困難を来たしており、講座の廃止又は再編が進行し、場合によっては製錬の名前を含まない他分野の講座名のもとで研究活動が行われております。そのため、大学や大学院における「非鉄製錬学」教程は、質および量の両面において減少傾向を辿っている現状であります。
しかしながら、三菱マテリアルおよび京都大学は、非鉄製錬学およびそれを利用したリサイクル技術の発展は、技術革新による立国ならびにリサイクルによる循環型社会をめざす我が国にとって重要な分野であるという認識を共有し、本寄附講座を設立・開講することといたしました。これにより、非鉄製錬事業への関心を高め、同事業が必要とする人材の育成を図るとともに、非鉄製錬事業の国内での継続、ならびに非鉄製錬を利用したリサイクルによる循環型社会の実現、さらには非鉄製錬学の未来への継続に貢献してまいります。

2.寄附講座の概要

1)開設先
京都大学大学院 工学研究科材料工学専攻
※本専攻は、京都大学開設翌年に設置された歴史ある学科「採鉱冶金学科」を前身とします。
 現在でも京都大学は非鉄製錬学における西日本最大の研究拠点となっています。
2)人員構成
教授又は准教授 1名、助教(又は准教授) 1名、教務補佐員 1名
3)開設の目的
我が国の非鉄製錬分野に注力する学府の研究者及び非鉄製錬事業に従事する技術者を育成するとともに、非鉄製錬学およびそれを利用したリサイクル技術の発展に資することを目的として、教育活動及び研究活動を行います。

3.寄附講座の活動内容

1)「非鉄製錬学特論」の単位認定科目としての開講(1回/週 15週、1.5Hr/回)
教授、准教授、外部講師による単位認定科目の開講を通じて、工学研究科の大学院生(毎年40名程度)に対して非鉄製錬学を学ぶ機会を提供し、非鉄製錬業界を担う人材を育成します。講義では、乾式製錬、湿式製錬の代表的なデモ実験を行い、座学だけでなく、実習も通じて授業内容のより深いレベルでの習熟を図ります。
2)非鉄製錬プロセスの基礎研究の実施
20年後を目指した高効率製錬法の基礎研究の遂行ならびに、基礎研究を通じた個人の能力向上と現行プロセスの課題の把握を柱とし、産学間の連携による非鉄製錬学及びそれを利用したリサイクル技術の発展に貢献します。
3)非鉄製錬に係る討論会の開催(年1回)
討論こそ最適な研究者の教育の場であると考え、大学ならびに国立研究所の若手及び中堅の研究者が各々の研究テーマについて発表し、討論を行う場を主催します。討論会は非公開で行い、全国の非鉄製錬分野の著名な教授ならびに名誉教授も参加し、深い議論を合宿形式で行う予定です。
4)非鉄製錬学に係る社会人向けWEB講座の開講
日本全国の非鉄製錬関連各社の若手技術者(10名程度)に対し、材料工学専攻の教授、准教授陣による教育の機会をWEB講座形式で提供します。
5)高校生向け非鉄製錬実験教室の開催
大学進学を目指す全国の高校生に対して工学部金属系及び材料系への受験動機となる体験の場を提供します。
6)国際ワークショップの主催又は協賛(年1回)
海外の非鉄製錬学における研究動向に同時間軸で対応するためのネットワークの形成を図ります。さらに、学生主体の運営を行い、彼らのグローバル感覚を育成します。

本寄附講座では、高校生から社会人までの幅広い世代に対する教育活動、ならびに高効率な製錬プロセスを実現するための基礎研究を実施します。

三菱マテリアルと京都大学は、本寄附講座の活動を通じて、未来の非鉄製錬業界を牽引・革新する人材を育成するとともに、持続型社会を支える基幹産業のさらなる発展、地球環境の保全に貢献します。

以上

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