プレスリリース

2016年1月 4日

三菱マテリアル(株)取締役社長 竹内 章

2016年社長年頭挨拶(要旨)

持続的成長の実現に向けて経営基盤を強化

昨年を振り返りますと、日本経済はアベノミクス効果による円安・株高傾向を背景に全般的には緩やかに回復傾向となりました。一方、世界では、パリで発生した同時多発テロや国際紛争などの社会不安が高まるとともに、経済面でも中国経済の減速、原油・金属等の資源価格の下落などの不安要素が拡大しました。本年は、TPP協定発効や法人税減税による経営環境への好影響が期待されますが、米国の利上げによる新興国への投資資金の引き揚げ等により、世界経済が不安定になることが懸念されており、当社グループを取り巻く環境も先行きが不透明な状況にあります。

このような状況を踏まえ、本年は次の3つの課題に取り組んでまいります。

第1の課題は、中期経営計画「Materials Premium 2016」の確実な取り組みです。当社はその中で、「成長基盤の強化」、「グローバル競争力の強化」、「循環型ビジネスモデルの追求」の3つを全社成長戦略に掲げており、各事業分野での目指す姿の実現に向けて取り組んでおります。昨年は、金属事業では直島製錬所の金銀滓受入・処理能力の増強、加工事業では三菱日立ツールの誕生、電子材料事業ではラオスのサーミスタセンサ製造子会社設立等の施策を着々と実行しました。本年は、中期経営計画の最終年度に入ることを念頭に、その確実な取り組みを通じて持続的成長を実現するための経営基盤強化の仕上げに努めてまいります。

第2の課題は、「安全・CSRの徹底強化」です。当社グループでは「安全と健康を守ることは全てに優先する」を基本理念として掲げております。一昨年に四日市工場で重大災害が発生した後、当社グループの安全管理体制を再構築、拡充するべく、新たなゼロ災プロジェクト等、様々な施策に取り組んでおります。当社は安全を確保することは会社としての責務、社員としての義務、そして各事業の維持・発展のために不可欠な条件であることを胸に刻み、グループ一丸となってゼロ災達成を目指して、これからも安全・安心な職場づくりに取り組んでまいります。

また、昨年は、国内外の企業で重大な不祥事が発生した年でもありました。当社グループが本格的にCSR活動への取り組みを始めてから約10年が経過しておりますが、こうした問題が企業の社会的信頼を大きく失墜させる結果となることを肝に銘じ、CSR・コンプライアンス面でも教育研修等を通じて社員の意識向上を図り、強い倫理観を持った社員を育成してまいります。

第3の課題は、「より良い企業風土の構築」です。安心して働ける職場づくり、強い倫理観に基づいた責任ある行動の実践、そしてこれらに加えて、女性の活躍をはじめとする人材の多様性の推進等を通じ、より良い企業風土の構築を目指してまいります。

本年は、中期経営計画の最終年度を迎え、次期中期経営計画につなげるべく経営基盤強化の仕上げに努める重要な年です。当社グループは、一丸となって「循環型社会に貢献するNo.1企業集団」を目指し、「人と社会と地球のために貢献する」という企業理念を実現してまいります。

以上

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