プレスリリース

2012年2月27日

920MHz帯評価用チップアンテナ搭載ユニットを開発
― スマートメーター評価試験に最適なアンテナユニット ―

三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾宏、資本金:1,194億円)は、2012年7月25日以降に利用可能となる920MHz帯※1(915~930MHz)でのスマートメーター※2の評価試験に最適なチップアンテナ搭載ユニットを開発しましたので、お知らせいたします。

三菱マテリアルでは、これまで独自のセラミックス技術と高周波設計により、300MHzから5GHzの幅広い周波数に対応したチップアンテナを開発し、お客様のご要望にお応えしてまいりました。しかしながら、最近はスマートメーターをはじめとする無線通信機器の小型化や外部アンテナの破損等の問題もあり、より小型化したチップアンテナの要望が高まっております。
一方で、チップアンテナを使用する場合には、基板のレイアウト変更やマッチング回路の設計に時間を要するという問題がありました。
今回、当社が開発したチップアンテナ搭載ユニットでは、これらの諸問題を解決し、基板のレイアウト変更を行うことなく、簡便にアンテナの特性評価試験を実施することが可能になります。本ユニットでは、当社チップアンテナとスマートメーター内の通信ICとの接続用同軸コネクタおよび周辺に配置される部品やケースにより起こり得る周波数ずれを、一部のチップ部品の交換により修正可能とするマッチング回路を搭載しており、高利得、広帯域での通信も可能となります。

さらに国内で使用されるスマートメーター用の周波数は、米国やアジア地域と同じ920MHz帯(915~930MHz)であり(図1)、本ユニットもこの周波数帯に対応しております。このため本ユニットは、今後、国際的な普及が見込まれる920MHz帯でのスマートメーター評価試験を短時間で実施できるなど、ワールドワイド対応のスマートメーター開発において優れたパフォーマンスを発揮いたします。

無線により遠隔で電力・ガス等の使用量の測定や制御が可能なスマートメーターは、欧米ではすでに普及が始まっており、日本でも、電力消費の見える化の観点から、今後急速な普及が予測されております。三菱マテリアルでは、今後も、伸張が見込まれるエネルギー マネジメント分野に貢献できる小型で高機能なチップアンテナの開発を進めてまいります。

(ご参考)920MHz帯評価用チップアンテナ搭載ユニット チップアンテナ搭載ユニット 寸法(ユニット):50.0(L)× 10.0(W)× 3.5(T)
寸法(アンテナ単体): 10.5(L)× 3.0(W)× 0.8(T)

【用語解説】

※1...920MHz帯
日本では915~930MHzの周波数帯であり、これまでは携帯電話に割り当てられていましたが、昨年12月の法改正により電子タグやスマートメーターが920MHz帯に移行しました。
米国や豪州、アジア地域では、920MHz帯はすでにスマートメーターなどに利用されており、現状、欧州でも移行を検討しています。
すでに一部の周波数(926MHz~929.7MHz)は法改正により使用可能となっておりますが、2012年7月25日からは920MHz帯(915~930MHz)の全帯域が利用可能となります。

※2...スマートメーター
電力、ガス、水道などのメーターに無線通信機能を持たせたもので、電力、ガス、水道会社が家庭の家電製品などと使用状況などのデータをやり取りしたり、それらの情報を基に電力、ガス、水の配分を制御したりします。
このような機能により、例えば電力需要ピーク時に使用する電力を抑制し、太陽光発電や風力発電などの電力をうまく分配するなどして、電力需要が供給を上回った場合でも停電を回避することなどが期待されます。

図1.各国のスマートメーター用周波数 各国のスマートメーター用周波数

以上

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