お知らせ

2017年8月 7日

三菱マテリアル株式会社の支援による京都大学工学研究科寄附講座
非鉄製錬学講座 高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」を開催

国立大学法人京都大学(総長:山極 壽一、以下「京都大学」)は、本年4月に三菱マテリアル株式会社(取締役社長:竹内 章、資本金:1,194億円、以下「三菱マテリアル」)の支援によって工学研究科に開講した非鉄製錬学講座(以下「本寄附講座」)の活動の一環として、8月3日(木)に高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」(以下「実験教室」)を開催しましたので、お知らせいたします。

本寄附講座では、高校生から社会人までの幅広い世代に対する教育活動、ならびに高効率な製錬プロセスを実現するための基礎研究を実施します。実験教室では、大学進学を目指す高校生に対して工学部金属系及び材料系への受験動機となる体験の場を提供してまいります。

このたび開催した実験教室には、京都市立京都工学院高等学校から15名の学生が参加し、京都大学吉田キャンパス物理系校舎内実験室にて、普段の生活の中では目にする機会が少ない銅製錬所における重要な製造工程に関する体験型の実験を実施しました。

<実験内容>

  1. 銅の電解精製
    99.5%の銅板(アノード)から電解精製により、99.99%の電気銅(カソード)を製造する工程に関する実験。
  2. 金の溶媒抽出
    アノードからカソードを製造する過程で発生するアノードスライム(貴金属スライム)から金・銀・パラジウムなどを製造する工程に関する実験。
  3. 灰吹法による金・銀の定量分析
    銅精鉱や非鉄金属スクラップをサンプリングし、組成分析する工程に関する実験。

実験後、講師と学生の間で活発な質疑応答が行われ、本教室を終了しました。

三菱マテリアルは、直島製錬所(香川県)、小名浜製錬株式会社小名浜製錬所、PT.Smeltingグレシック製錬所の3つの銅製錬所を有しており、鉱石から銅、金、銀などの様々な非鉄金属を製造するとともに、都市鉱山と呼ばれる使用済み製品や工業廃棄物等からの有価金属の回収(リサイクル)にも積極的に取り組んでおります。

三菱マテリアルと京都大学は、本寄附講座の活動を通じて、未来の非鉄製錬業界を牽引・革新する人材を育成するとともに、持続型社会を支える基幹産業のさらなる発展、地球環境の保全に貢献します。

<関連リリース>

2017年3月17日
非鉄製錬学およびそれを利用したリサイクル技術に精通した人材を育成する三菱マテリアル株式会社の支援による京都大学工学研究科寄附講座"非鉄製錬学講座"の設立について
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2017/17-0317.html

銅製錬に関する展示物の説明 銅製錬に関する展示物の説明 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
銅の電解精製実験 銅の電解精製実験 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
金の溶媒抽出実験 金の溶媒抽出実験 (画像をクリックして拡大イメージを表示)
灰吹法による金銀の分離実験 灰吹法による金銀の分離実験 (画像をクリックして拡大イメージを表示)

以上

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