持続可能な社会を目指して

当社は、総合素材メーカーとしてグローバルな生産活動を展開しています。持続可能な社会の実現に向けて、限りある資源や素材を単に利用するだけでなく、省資源・循環型社会の構築を常に目指し、推進しています。

資源を巡る課題と当社の役割

総合素材メーカーとしての役割

当社は、三菱グループ発祥事業のひとつである炭鉱・鉱山業をルーツとし、日本の近代化を支えてきました。時代の変遷を経て、現在は総合素材メーカーとして、常に技術力を磨きながら、世の中に不可欠な基礎素材を供給し、人々の豊かな暮らしを支えています。
近年、新興国の産業発展に伴い、多くの鉱物資源は急激に需要が増していますが、国際資本(資源メジャー)による寡占化も進む一方で、資源国の多くが保護政策により輸出制限等を実施する等、資源を取り巻く制約は徐々に高まりつつあります。

日本の金属資源主要輸入先(2012年)

2012年の日本の金属資源主要輸入先:(中国)タングステン89%、(南アフリカ) フェノクロム40%、プラチナ79%、フェロバナジウム53%、(インドネシア) ニッケル鉱43%、(オーストラリア) 亜鉛鉱51%、鉛鉱32%、(チリ)銅鉱51%、モリブデン鉱58%

※出所:財務省貿易統計

また、開発地域においては、大きな環境負荷が避けられず、地域の方々の生活権に及ぼす影響も大きいことから、人権、雇用労働問題などに配慮した十分なコンセンサスが求められています。

鉱物資源の多くを海外からの輸入に依存する日本にあって、適正な価格、公正な取引を堅持しながら、資源を確保し、社会が求める素材・製品を安定供給することは大きな課題です。しかしながら、総合素材メーカーとして、お客様である多様な産業の競争力を維持するために、また、資源セキュリティを考える上でも、重要な役割だと考えています。

高まる資源循環の重要性

これら、資源を巡るさまざまなジレンマが顕在化する中、資源循環の重要性が改めて注目されており、EUでも“サーキュラー・エコノミー”の議論が進んでいます。
天然の“地下資源”開発に比べ、高効率な採掘(リサイクル)が可能で、環境負荷や地域コミュニティへの影響が少ない“都市鉱山”からのリサイクル事業は、当社グループの大きな特徴です。
特に、都市鉱山として注目の高いE-Scrapのリサイクル事業では、本業の金属製錬プロセスの中で、有害性のある物質は適切に分離処理しながら、資源性の高い金や銀を効率良く再生させることができることから、お客様の信頼とグローバルなニーズに応え、受け入れ拡大に向けた取り組みを強化しています。
これらのほか、当社グループでは、アルミ缶、廃家電、電子機器や、電装化が進む自動車等、社会の要請と密接に関わりながら、多岐にわたる資源循環に取り組んでいます。また、近年では、東日本大震災後に発生した大量のがれきをセメントの高温焼成プロセスで無害化処理する等、東北の復興を陰から支える役割も果たしてきました。
素材を熟知する当社グループだからこそ、自然の恵みである貴重な資源を再生・再利用できるとの自負を持ち、循環型社会に貢献するリーディングカンパニーを目指しています。

三菱マテリアルのグローバルな資源循環に期待

下田屋 毅サステイナビジョン
代表取締役
下田屋 毅
(在英国 CSRコンサルタント)

近年、循環型経済の概念である「サーキュラー・エコノミー」が欧州を中心として推進されています。地球規模で無制限に天然資源を採取、生産、消費、廃棄を行っている現状に対して、この概念は将来的な資源の枯渇のリスクを回避するために、パラダイムシフトによる社会全体の仕組みを変える大局的見地からの変革を求めています。
そこで、EUは欧州2020戦略の持続可能な経済成長の中で、資源効率性の向上を掲げ、欧州資源効率プラットホームの設置や欧州資源効率化へのロードマップを打ち出し、企業等を巻き込んでサーキュラー・エコノミーを積極的に推進しています。
日本では、「循環型社会」の概念のもと、廃棄物の発生抑制、再利用、リサイクルにより環境負荷低減の活動を世界に先駆けて実施してきました。この状況下で、三菱マテリアルは非鉄製錬所やセメント工場でのリサイクルをはじめ、多様なリサイクル事業において、経験・知識の蓄積、そして先進的な技術を培ってきました。
現在、世界的にサーキュラー・エコノミーを推進する機運が高まっている中で、三菱マテリアルには地球規模のリスク回避、持続可能な社会の構築に、世界のリーダーとして更に貢献することが期待されています。

三菱マテリアルグループの資源リサイクルネットワーク

三菱マテリアルグループの資源リサイクルネットワーク。詳細は以下。

緑字は三菱マテリアルの事業所です。

セメント工場
  • A-1 青森工場
  • A-2 岩手工場
  • A-3 横瀬工場
  • A-4 九州工場(苅田地区)
  • A-5 九州工場(黒崎地区)
製錬所
  • B-1 直島製錬所
  • B-2 生野事業所
  • B-3 細倉金属鉱業(株)細倉製錬所
  • B-4 小名浜製錬(株)小名浜製錬所
金属リサイクル工場
  • C-1 マテリアルエコリファイン(株)小名浜工場
  • C-2 マテリアルエコリファイン(株)秋田工場
金属加工工場
  • D-1 筑波製作所
タングステンリサイクル工場
  • E-1 日本新金属(株)秋田工場
機能材料工場
  • F-1 三田工場
  • F-2 DBAセンター
シリコン関連工場
  • G-1 四日市工場
  • G-2 (株)SUMCO伊万里工場
  • G-3 SUMCOテクノロジー(株)
化成品工場
  • H-1 三菱マテリアル電子化成(株)本社事業所
アルミ缶製造工場
  • I-1 ユニバーサル製缶(株)岡山工場
  • I-2 ユニバーサル製缶(株)群馬工場
  • その他4工場
アルミ総合圧延工場
  • J-1 三菱アルミニウム(株)富士製作所
家電リサイクル工場
  • K-1 中部エコテクノロジー(株)
  • K-2 東日本リサイクルシステムズ(株)
  • K-3 北海道エコリサイクルシステムズ(株)
  • K-4 パナソニックエコテクノロジー関東(株)
  • K-5 関西リサイクルシステムズ(株)

三菱マテリアルグループ内の協力体制

三菱マテリアルグループ内の協力体制

このページの先頭へ戻る

このページの先頭へ戻る