循環型ビジネスモデルの追求

当社グループでは、多くの素材や製品等を社会へ安定的に供給すると同時に、他産業から排出された廃棄物や生活の中で廃棄された使用済み製品を回収・リサイクルし、再び素材として有効利用しています。この取り組みにより廃棄物の量と天然資源の使用量を削減し、循環型社会システムの構築に貢献しています。

循環型ビジネスモデル

循環型ビジネスモデルの全体像

当社グループは複合事業体であり、川上の資源から川中の素材、川下の加工品に至る幅広い技術・ノウハウを有しています。
それらを分野横断的に活用することで、さまざまな廃棄物から資源を回収してリサイクルする循環型ビジネスモデルの構築に取り組んできました。各事業において、資源から素材、加工品、リサイクルを経て再び素材へと戻る循環型価値連鎖を追求することで、持続的成長を果たしつつ循環型社会システムの推進に貢献していきます。

循環型ビジネスモデル(セグメント別) 循環型ビジネスモデル(セグメント別)

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セメント事業におけるリサイクル

産業廃棄物・副産物のリサイクル

超高温焼成工程を有するセメント工場では、処理困難な産業廃棄物等を無害化処理し、有効利用することができます。建設汚泥、石炭灰、銅製錬所から副産される銅スラグ、石こう等は、セメントの原料として、廃プラスチック、廃タイヤ、木くず等は熱エネルギーとして利用しています。
これら廃棄物に含まれる塩素は、工場の操業やセメントの品質に影響を及ぼすため、各工場では高性能の塩素バイパス設備の設置・増強を進めています。これにより、更に安定した廃棄物・副産物の受入に努めています。

廃棄物・副産物受入量と原単位廃棄物・副産物受入量と原単位

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金属事業におけるリサイクル

スクラップのリサイクル

非鉄製錬所では製錬技術を活かしたリサイクルを行っています。廃家電や廃自動車等から出るシュレッダーダストや使用済みバッテリー、基板・コネクタ等の金銀滓(E-Scrap)といった各種スクラップを受け入れ、熱エネルギーを回収したうえで、有価金属を回収し、再資源化しています。
また、セメント工場で副産するクリンカダストを受け入れ、カルシウム等の成分を製錬副原料として活用しています。使用後のクリンカダストは銅スラグとなり、再びセメント工場で原料としてリサイクルしています。

スクラップ処理量の推移スクラップ処理量の推移

レアメタル(白金属金属)のリサイクル

銅精鉱にはレアメタルのPGMが含まれており、当社グループのマテリアルエコリファイン(株)では、直島製錬所で得られるPGMの中間品等を精製してメタルや化合物の形で製品化しています。
中でも、自動車や電気・電子分野の重要な材料である白金・パラジウムについては、市場で信頼を得るためにLPPM(London Platinum & Palladium Market)へのブランド登録申請を行い、2012年9月に認証を取得しました。今後も製品の品質向上に努めるとともに、レアメタルの安定供給を図ります。

*Platinum Group Metals:白金族金属

レアメタルのリサイクルの流れ

レアメタルのリサイクルの流れ

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アルミ事業におけるリサイクル

アルミ缶のリサイクル

当社グループのユニバーサル製缶(株)と三菱アルミニウム(株)では、製缶→回収→溶解→鋳造→圧延を繰り返すCAN TO CANリサイクルに30年以上前から取り組んでいます。独自の一貫処理システムをグループ内で展開しており、国内最大規模の処理を行うことで、アルミ資源の節約に貢献しています。更に、使用済み飲料用アルミ缶から製造されるアルミ再生スラブは、新地金の約3%のエネルギーで製造できるため、エネルギーを大幅に削減することができ、地球温暖化防止にも貢献しています。

国内アルミ缶リサイクル量と当社グループアルミ缶回収量推移国内アルミ缶リサイクル量と
当社グループアルミ缶回収量推移(2006年度=100%)

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環境・エネルギー事業におけるリサイクル

家電リサイクル

家電製品は、鉄・アルミニウム・銅等の金属や、ガラス、プラスチック、ゴム等、多くの素材をさまざまに組み合わせて作られています。家電リサイクル工場では手解体及び破砕・選別処理を行い、部品・素材の選別を高度化し、回収した素材の付加価値及び再商品化率を向上させています。また、銅系回収物やプリント基板は、銅製錬プロセスを利用して銅や貴金属を回収し、当社グループのシナジー効果を最大限活用しています。2015年度に当社出資の5社6工場で家電製品2,145千台をリサイクルしたことにより削減された埋め立て処分量は約10万tに相当します。

使用済み家電処理台数の推移使用済み家電処理台数の推移

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加工事業におけるリサイクル

都市鉱山からのタングステンリサイクル

希少な金属を含む廃棄物は、都市鉱山と呼ばれ、希少金属の含有率が高いため、天然資源より効率良く希少金属を得ることができます。超硬工具の主原料であるタングステンも希少金属のひとつです。当社グループは、原料から製品まで一貫生産ができるメーカーの特性を活かして使用済み超硬工具のリサイクルに取り組み、原料の安定確保にも繋げています。

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電子材料事業におけるリサイクル

フッ素資源リサイクル

当社グループの三菱マテリアル電子化成(株)では、フッ酸をはじめ、各種半導体製造用材料、難燃剤や帯電防止剤等の機能材料等、さまざまなフッ素化合物の製造を行っています。
一方、フッ素化合物のユーザー各社から排出されるフッ化カルシウム汚泥を回収し、蛍石原料の代替とするフッ素資源リサイクルに2006年度より取り組み、高い代替率による操業が可能となりました。
今後も技術改善により更にフッ素資源リサイクルを推進していきます。

フッ素資源リサイクル

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