震災復興への、継続的な取り組み(Ⅱ)

セメント工場における災害廃棄物の受け入れ・活用

写真 岩手工場廃棄物受入施設

当社は自治体の要請に応えて東日本大震災の災害廃棄物の受け入れ、処理を行ってきました。安全が確認されたものを、地域住民の方々等のご理解を得たうえで、岩手、青森、横瀬の3工場で安全・着実に処理しました。2014年3月で災害廃棄物の受け入れは終了し、当社の処理量は約8万8,000tとなりました。
災害廃棄物の広域処理(発生県以外での処理)について、青森・横瀬工場の積極的な取り組みが認められ、2014年3月、環境大臣から両工場に感謝状が授与されました。今後も当社は、基礎資材であるセメントの供給を通じて、被災地の復興に貢献していきます。

当社における災害廃棄物の処理状況 (2014年3月まで)

工場 実施時期 処理対象 受入実績
岩手工場
(岩手県一関市)
2011年10月~ 木くず、廃プラスチック、可燃物、不燃物 71,817t
横瀬工場
(埼玉県秩父郡横瀬町)
2012年9月~12月 木くず 490t
青森工場
(青森県下北郡東通村)
2012年10月~ 可燃物、不燃物 16,118t

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復旧・復興工事における銅スラグの活用

写真 CUS2.5細骨材コンクリートの圧送性確認試験

当社は、天然のコンクリート用骨材の温存と山林破壊の抑制を目指し、銅製錬所の製錬工程で副産する銅スラグのコンクリート用細骨材での活用を進めています。
当社グループ会社の小名浜製錬(株)(福島県いわき市)では、破砕機を導入し最適な粒度を調整することで、単独利用が可能な銅スラグ細骨材CUS2.5(JIS規格)が生産可能となりました。これによりコンクリート細骨材としての銅スラグの更なる普及が見込まれます。この技術を国交省新技術情報(NETIS)に「重量コンクリート用銅スラグ細骨材」の名称で登録しました。この登録により、粘り強い構造のために重量が必要な港湾等の公共工事への利用促進が期待されます。
これまでに災害復旧の一環として福島県内の防波堤港湾工事に、銅スラグ細骨材使用(CUS2.5単独使用)の重量コンクリートが利用されています。実施工の前にはさまざまな試験等を実施して、品質、施工性に問題ないことも確認し、活用促進に努めています。
省資源・省エネルギーに貢献すべく、今後は西日本地区を含めた銅スラグの拡販を進めていきます。

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福島の環境修復への取り組み

写真 いわき市南部清掃センター内に
建設中のセメント固型化施設

写真 作製した焼却飛灰のセメント固型化物

本格除染業務に関しては、引き続き飯舘村及び南相馬市にて、当社グループとして放射線モニタリング、作業員に対する放射線管理等の業務を実施しています。南相馬市に関しては、大手建設会社とJVを構成し、元請け会社としてより責任ある立場で住民の方々が一日も早く帰還できるように環境修復事業を進めています。
また、自治体にて保管されている指定廃棄物への対応として、飛散・流出の防止及び空間放射線量の低減並びに放射性セシウムの溶出量の抑制を図るための安定化処理についても、これまで培った放射性廃棄物の処理・処分に関する当社グループの技術的知見を活用し取り組みを進めています。具体的には、いわき市南部清掃センターにおいて保管されている約3,000tの焼却飛灰を、2015年3月末までに特措法の基準に従ってセメント固型化する施設の設計・建設・運転業務を鋭意進めているところです。
なお、中・長期的な課題として挙げられている汚染廃棄物や汚染土壌の貯蔵や処分に向けた対応に関しても、引き続き組織横断的に技術開発を進めています。

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