高度な加工技術で、「空」の安全・安心を支える
~三菱マテリアルグループによる難削材加工への挑戦~

多くの人命を預かる航空機の部品には、最新かつ最高の材料が多く使用されますが、そのような新素材は成形することがとても難しいため、最先端の切削加工技術が必要とされます。より安全性が高く、環境負荷の低い機体には、「難削材」といわれる特殊素材とそれらを所定の形状、寸法に仕上げるための「高性能な切削工具」が不可欠です。
当社グループの切削工具及び切削加工技術は世界の最先端をリードしており、航空機産業の安全・安心を支えています。

成長を続ける航空機産業において、高まる社会的要請

世界の航空輸送の実績と予測
(有償旅客距離換算)
世界の航空輸送の実績と予測(有償旅客距離換算) 出展:(財)日本航空機開発協会「民間航空機に関する市場予測 2014−2033」をもとに作成

グローバル化の進展や新興国の経済成長等を背景に、航空機輸送への需要は増え続けています。更なる成長が予測される航空機産業に対して、近年の環境意識の高まりに伴い、省エネや低騒音といった環境負荷の低減に対する社会の要請も高まっています。
現在導入が進められている新型旅客機には、軽くて強く耐熱性の高い特殊材料を切削加工した部品が多く使用されています。特殊材料の大半は切削加工が難しい難削材であり、それらを高能率、高精度、高品位に作り上げるには、各々の特殊材料の被削性にマッチした、専用の切削工具と切削加工技術が必須となります。

VOICE

鶴巻 二三男常務執行役員
加工事業カンパニー プレジデント
鶴巻 二三男

当社は2001年より航空機産業向け切削工具の開発に着手しました。この分野は長く欧米のメーカーが牽引してきましたが、当社は高度で豊富な切削加工技術を活かして、さまざまな高性能切削工具を取りそろえ、開発進行中の新型ジェット旅客機のプロジェクトに参画できるレベルまで成長を遂げています。
私たちはベストなソリューションとサービスを提供する「総合工具工房」として、航空機産業における生産性の向上と新たな加工技術の創出に挑戦し、人と社会と地球に優しい新型ジェット旅客機の導入推進に貢献していきます。

ジェット旅客機の構成材料と切削加工

ジェット旅客機の構成材料と切削加工

最新・最高の材料と技術によって作られているジェット旅客機ですが、機体にはアルミニウム合金やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が多く使用され、エンジンにはニッケルを含む超耐熱合金が主に使われています。これらの「難削材」と呼ばれる素材を数多く使用する航空機の部品は、最新の超硬工具と切削加工技術を駆使して製造されており、当社グループの工具も多くの航空機メーカーやエンジン・部品メーカーに採用されています。

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世界をリードする加工技術で難削材切削に挑み、高度なお客様ニーズに応える

当社グループは、超硬工具の原料調達からリサイクルまで一貫して行うことで、品質の安定を保つとともに、画期的な超硬素材開発を進めてきました。また、超硬工具の性能と寿命を向上させる独自の 「表面コーティング技術」や「切れ刃成形技術」を強みとして難削材の切削加工技術を追求し、世界中のお客様から高く評価されています。
この優れた技術を航空機産業に展開すべく、当社は2014年に世界最高峰の研究機関である英国の先進製造プロセス研究センター・AMRC(Advanced Manufacturing Research Centre)への加盟を実現しました。AMRCはシェフィールド大学とボーイング社の連携により創設され、航空機産業に携わる80社以上の企業が加盟しています。AMRCでは機械設備や人員を増やさずに製品をより速く、より効率的に生産することを主な目的としています。
AMRCには航空機メーカーから製造に関する課題が寄せられ、加盟各社は競って研究を進め、解決策を提案します。当社は開発と営業と技術サポートが一体となり、さまざまな技術提案を行っていますが、一例として、高速加工が難しい難削材加工において、飛躍的な切削速度の向上を実現し、サイクルタイムを大幅に短縮できる可能性を示しました。

VOICE

Adrian AllenAMRC
民間部門長(共同創設者)
Adrian Allen

私たちは航空機産業全体を俯瞰し、その中でグローバル企業と関わりを持ち続けています。
それにより、最良の技術製品や専門知識を活用することが可能になるのです。
三菱マテリアルは、切削工具技術の進化をもたらすカギとなる会社のひとつであり、ますます緊密に連携して行きたいと考えています。

http://www.amrc.co.uk/

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