次世代に豊かな自然を残すために

当社グループは社会や自然と調和した事業活動を行うべく、生物多様性や自然生態系に配慮しています。
広大な社有林の持続可能な管理運営にむけ、森林認証取得に向けた取組みを実施しているほか、国内外の主要拠点でもさまざまな取組みを展開しています。

社有林の持続可能な管理運営に向けて

早来(北海道)のモデル山林で当社初となる森林認証を取得

当社は、北海道を中心として全国に約1.4万haの森林を有しており、森林が持つ多面的機能が発揮できるよう、持続可能な森林経営を目指しています。この目標を着実に実現するために、2005年に社有林経営理念を制定し、北海道にある早来山林をモデル山林と位置付けて管理体制を強化しました。 また、その管理・経営によって得られる知識と経験を他の社有林にも活かすため、SGEC(緑の循環認証会議)森林認証取得のために準備をはじめ、2012年10月1日付で早来山林においてSGEC森林認証を取得しました。森林認証取得にあたっては、社有林管理の実務を担う三菱マテリアル不動産(株)とともに、森林経営のための規定・マニュアル類の整備、ゾーニング、整備作業、生態系調査等を実施しています。

当社社有林の分布と面積はこちら

今後の活用・展望について

写真早来複層林

写真エゾサンショウウオの生態系調査

当社は、今回の経験を活かし、将来的には他の主力山林についても森林認証取得を目指すこととしています。2013年度は同じ北海道内にある手稲山林において新たにSGEC森林認証を取得するため、動植物調査に着手しました。また、今回認証を取得した早来山林については、引続き適正な森林経営を継続するとともに、早来山林の良さを多くの方々に知っていただけるよう「地域共生」の一環として、山林内にレクリエーション施設を設け、自然豊かな「三菱マテリアルの森」として一般の方々も散策できるような整備を進める計画です。

社有林の持続的管理の進展と取り組みに期待

写真 筑波大学 生命環境系教授
志賀 和人

三菱マテリアルは、日本を代表する大規模社有林の所有企業です。最近では2006年「新社有林経営計画」に基づき、SGEC森林認証を取得し、第三者認証による社有林管理の継続的改善と生物多様性の保全への取り組みを進めています。さらに国際的総合素材メーカーとして、その環境保全活動や総合力を活かした森林資源の循環利用の促進や森林環境教育、市民と森林のふれあいの場の提供等、その社有林管理の新たな展開と循環型社会構築への貢献が期待されます。

生物多様性への配慮

複雑なメカニズムで成り立っている生物多様性は一度失われてしまうと回復が困難であると言われています。当社は、日本経団連の「日本経団連生物多様性宣言」の主旨に賛同し、「生物多様性宣言推進パートナーズ」に参加しています。
海外の出資先鉱山に対しては株主の立場から生物多様性に配慮した経営がなされているかを評価し、自然公園等に隣接している事業所では生物多様性に配慮した活動を行っています。

海外の出資先鉱山における取り組み

ハックルベリー鉱山(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)

同鉱山では、2011年12月にブリティッシュコロンビア州から承認された新長期生産計画の立案にあたり、開発予定区域周辺の河川や湖の水生生物のモニタリングや植栽などの措置が行われています。

ナモシ共同探鉱(フィジー)

写真調査の様子

日鉄鉱業株式会社、ニュークレスト・マイニング社との共同プロジェクトでは、小規模の開発を進めるにあたって道路や橋梁といったインフラの整備が必要なことから、インフラ整備による影響を調査しています。予定している鉱石搬出のルートはPink-billed Parrotfinch等の希少種の生息域を分断しないように設定されています。

クッシェンベリー石灰石鉱山(アメリカ・カリフォルニア州)

地元の専門家の協力を得て、採掘跡地に砂漠地帯特有の植生を蘇らせる活動を行っています。鉱山の後背山地には野生のビッグホーンシープが生息していることから、自然保護当局や近隣の石灰石採掘企業と協力して保護活動を行っています。

国内における取り組み

手稲鉱山(北海道札幌市)

坑廃水処理施設を更新する際に行った環境アセスメントでは、改変を予定していた沢に日本固有種の二ホンザリガニが生息していたことから、他の固体が生育している沢に移植しています。

自然公園等に隣接している事業所における取り組み

写真オキナグサ

東谷鉱山では、住友大阪セメント株式会社と共同で行う石灰石開発事業に先立ち、北九州市の環境アセスメント制度に基づいて調査を行いました。事業予定区域に27種の希少植物が生息していることが判明したことから、開発によって影響を受けるオキナグサ等の希少植物の移植または種の採取・播種を実施しました。専門家の助言・指導を受けながら、生育状況の調査を継続しています。

自然公園に立地、隣接している事業所

立地、隣接する事業所 敷地面積 自然公園
青森工場(青森県) 124千m2 下北半島国定公園隣接
大沼地熱発電所(秋田県) 57千m2 十和田・八幡平国立公園内
横瀬工場(埼玉県) 191千m2 県立武甲自然公園域内
セラミックス工場(埼玉県) 90千m2 県立武甲自然公園域内
直島製錬所(香川県) 1,811千m2 瀬戸内海国立公園隣接
東谷鉱山(福岡県) 3,358千m2 北九州国定公園、
筑豊県立自然公園隣接

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