ICMM会員企業としての取り組み

当社では世界各地の銅鉱石を年間約190万t買鉱し、国内外の製錬所へ供給しています。
また、長期にわたり安定的に原料を確保するため、海外の4鉱山に投資しており、これら投資先鉱山からの国内製錬所向け調達比率は現在約62%ですが、これを75%に引上げることを目標としています。
現在、直接的に事業活動の最上流である鉱山経営に主導権を取る形では参画していないものの、「CSR調達」の観点から環境規制値の達成状況、環境許認可の取得確認、鉱山労働者の作業環境等をモニタリングし、環境や地域社会に配慮した持続可能な鉱山経営がなされるよう株主の立場でサポートしています。
当社が加盟するICMM(国際金属・鉱業評議会:International Council on Mining & Metals)は、世界の主要鉱山・製錬会社19社で組織され、環境保全、安全衛生、雇用労働問題、人権等に関する活動を推進しており、鉱山・製錬分野でのCSRに関する国際協議機関と言えます。グローバルに原材料を調達し、環境・社会面での影響が大きな業界として「持続可能な開発のための10原則」を提唱しており、当社を含めた会員企業はこの原則に拠った事業活動を実践しながらベストプラクティスを共有することで、業界全体のパフォーマンス向上をめざしています。また、この10原則に基づいた活動を、GRIガイドラインに準拠したCSR報告書で報告することとしています。
当社では、このような国際機関に加盟し鉱山各社とともにCSR活動を展開することにより、社会の要請である「CSR調達」に対応する体制づくりを進めるとともに、買鉱製錬会社としてこれまで以上に責任ある事業活動を行いたいと考えています。

持続可能な開発のための枠組み 基本原則

ICMMからのメッセージ

三菱マテリアルの「マテリアルスチュワードシップ」に期待

Dr. John Atherton Director for
Materials Stewardship,
ICMM Dr. John Atherton
ICMM 実践ガイダンス

各種金属の需要はここ数年かつてない程のレベルに高まっています。ICMMでは、鉱山・金属分野の産業が社会の持続可能な発展に貢献するためには、製品のライフサイクル全体に関わる方針や活動を実践して行く必要があると考えています。これがマテリアルスチュワードシップの基本概念であり、三菱マテリアルが製錬とリサイクルビジネスを通して促進している活動の1つでもあります。
マテリアル・スチュワードシップは三菱マテリアルのようなICMM会員企業の支援により発展してきており、現在も進化し続けている概念です。「素材のライフサイクル全体での総合管理」を実践することは、ビジネスや社会に最大の価値を生み出し、人や環境への影響を最小にするような生産活動や原料の使用につながります。三菱マテリアルの持続可能なサプライチェーンを目指した取組み、廃棄物からの金属の回収活動はマテリアルスチュワードシップの実践のコミットメントを示すものです。彼らの取り組みは素材製品の社会、環境、経済における重要な影響を評価することにもつながります。特に、製錬とセメント製造の間の相互リサイクルはこの分野のグッドプラクティスとして、エネルギー消費量や発生廃棄物の削減、天然資源の保全に貢献し、循環型社会の構築を促進するものです。ICMMはマテリアルスチュワードシップの概念の発展と促進のために、三菱マテリアルとの協力関係を継続していくことを期待します。ICMMは今後数年間でサプライチェーンを通して社会や環境への意識を高めるために、会員企業の活動の強化を計画しており、三菱マテリアルのこの分野での活動はICMMに大きな貢献をもたらすでしょう。

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