再生可能エネルギーの創出

地熱・水力等に代表される再生可能エネルギーは、純国産のエネルギー資源でもあり、限りある地下資源の使用削減に繋がります。また、CO2排出の点でも石油火力と比べて大きな優位性があり、地球温暖化防止にも大きく貢献しています。

地熱発電事業

当社は、秋田県鹿角市八幡平地区に大沼地熱発電所と澄川地熱発電所〈澄川は蒸気供給のみ:発電は東北電力(株)〉を有し、安定したクリーンな電力を生み出しています。2015年度の総発電電力量は411GWhであり、石油火力により発電した場合よりもCO2の排出量は30万t 少なくなると計算されます。
地熱発電は、見えない地下の状況を把握して、蒸気を継続的かつ安定的に供給することが重要です。澄川地熱発電所においては、運転開始以降のデータを精査して地質構造を再解析して対策を講じ、また、現場での安定操業の継続により、発電電力量を向上することができました。

澄川地熱発電所澄川地熱発電所

大沼地熱発電所大沼地熱発電所

新たな地熱発電開発に向けて

山葵沢地熱発電所 完成予想図山葵沢地熱発電所 完成予想図

現在は既存の発電所操業に加え、新規プロジェクトも実施しています。電源開発(株)及び三菱ガス化学(株)と共に設立した湯沢地熱(株)は、2015年5月に山葵沢地熱発電所の建設を開始しました。また、2015年10月には三菱ガス化学(株)と共に安比地熱(株)を設立し、岩手県八幡平市安比地域における地熱発電所建設の環境アセスメントを実施しています。このほか、北海道武佐岳地域及び福島県磐梯地域においても他社と共同で調査を継続中です。

新規地熱プロジェクト新規地熱プロジェクト

環境影響評価方法書の住民説明会(八幡平市)

図住民説明会の様子

当社は、岩手県八幡平市安比高原の西方にて、2004年 度から地熱資源量評価及び経済性評価等による事業化検討を実施し、2015年10月には、共同で調査をしてきた三菱ガス化学(株)と共同で、安比地熱(株)を設立しました。安比地熱(株)は、2022年に1.5万kW 級の地熱発電所の運転開始を計画しています。
2015年10月28日より環境影響評価(環境アセスメント)の手続きを開始し、安比地熱発電所(仮称)の設置による周辺の環境に及ぼす影響について予測及び評価を行っています。また、2016年4月19日に、八幡平市において環境影響評価方法書の住民説明会を開催し、本事業の説明を行いました。

水力発電事業

当社の水力発電事業の歴史は古く、秋田県において、当時の尾去沢鉱山の動力用電力の供給等を目的として水力発電所が7ヵ所建設されました。そのうち6ヵ所の水力発電所が現在も稼働中であり、発電した電力を電力会社に売電しています。しかしながら、永田水力発電所(鹿角市)は運転開始後128年が経過、また小又川第四水力発電所(北秋田市)は運転開始後62年が経過しており、高経年対策として設備更新工事を行い、2015年に再稼働しました。これにより、それぞれの発電能力が向上し、更なる安定操業及び安定収益を確保できるようになりました。

永田水力発電所永田水力発電所

再生可能エネルギーによる年間発電実績(MWh)及びCO2削減量再生可能エネルギーによる年間発電実績(MWh)及びCO2削減量* 最新の(財)電力中央研究所(2010)のデータを用いて再計算しています。

太陽光発電事業

長い歴史と豊富な技術・ノウハウをもとに再生可能エネルギー事業に取り組んできた当社グループ。近年の社会的要請の高まりや、固定価格買取制度等の事業環境の変化を受けて、事業の更なる展開を進めています。
2013年より当社グループの遊休地を活用した太陽光発電事業に新たに着手し、三菱UFJリース(株)との合弁事業として、2015年まで4ヵ所で発電所の建設を実施しました。2013年12月に運転を開始した真壁(茨城県桜川市)および福井太陽光発電所(福井県福井市)を皮切りに、鳥越太陽光発電所(福岡県苅田町)は2014年4月に、入釜太陽光発電所(宮城県栗原市)も2015年1月に運転を開始し、いずれも順調な運転を継続しています。また、2015年7月に福島県矢吹町で建設を開始した矢吹太陽光発電所は、2016年6月15日より運転を開始しております。これにより、5箇所の敷地面積は合計約33.4万m2、発電設備容量(モジュール容量)は24.7MWとなりました。

矢吹太陽光発電所矢吹太陽光発電所

地中熱利用の冷暖房システム ─三菱マテリアルテクノ(株)─

オープンループ方式の概要図(見える化システム画面)オープンループ方式の概要図(見える化システム画面)

三菱マテリアルテクノ(株)は、再生可能エネルギー「地中熱」を利用するシステムの研究開発に積極的に取り組み、採熱方式として「ボアホール方式」「基礎杭方式」「水平方式」の実用化に成功し、2003年から各地で80件以上導入展開しています。
2011年~2013年の「小田急電鉄複々線化事業における地中熱利用冷暖房システム」にも採用されました。この事業は環境省の「地球温暖化対策技術開発等事業」に採択され補助を受けています。
更に2015年4月には、高効率が期待される「オープンルーフ方式」の地中熱利用空調システムを秋田県鹿角市の同社事務所に導入し、その効果の検証を行っています。
これら地中熱利用システムを広く展開するにあたり同社は「見える化」システムを開発、空調等の運転に伴う「地中温度」「消費電力量」「省エネ度」等をわかりやすく画面表示するとともに、運転データの記録・分析や管理に活用できるよう力を注いでいます。

  施設名 所在地 運転開始年
ボアホール
方式
まちなか情報センター
(空調及び融雪)
弘前市 2004年
東京スカイツリー(地区熱供給) 東京都墨田区 2012年
三菱マテリアル(株)
大宮新館(空調)
さいたま市 2010年
石巻港湾合同庁舎(空調) 石巻市 2014年
基礎杭方式 秋田市立山王中学校
(空調及び床暖房)
秋田市 2004年
産業技術総合研究所
世界的産学連携研究センター
つくば市 2013年
水平方式 小田急線世田谷代田駅及び
東北沢駅(空調)
東京都
世田谷区
2014年
細倉金属鉱業(株)
フィルタープレス施設(空調)
宮城県栗原市 2014年
オープン
ループ方式
三菱マテリアルテクノ(株)
鹿角合同事務所(空調)
秋田県鹿角市 2015年

第5回 ステークホルダーミーティング

第5回 ステークホルダーミーティングにおいて、「再生可能エネルギーの『これから』を考える 三菱マテリアルグループが本業で果たすべき役割について」をテーマに議論が交わされました。

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