9)調整用チップインダクタの選定方法

1) チップインダクターL1,L2 ,L3の初期値の実装
チップインダクターの初期値を実装し、アンテナの共振周波数とインピーダンス特性(VSWRの最小値)を確認する。
・セクション1の基準サンプルを同じ、L1=24nH,L2=220nH,L3=27nHを実装する。基板サイズ等の条件が異なると所望の430MHz付近に必ずしも共振が発生しないこともあり得るが、このときの初期特性を確認する。

 

2) チップインダクターL1 , L2を用いた周波数調整

ここではチップインダクターL1及びL2を最適化する。L3は周波数のシフトには殆ど影響しないので初期値に固定する。
・初期値のチップインダクターが実装された状態でVSWR特性を観測し、共振周波数が目的とする周波数より高ければL1もしくはL2を大きい値にする。逆に目的とする周波数よりも共振周波数が低ければ、L1もしくはL2を小さい値にする。Fig.8-4はL1+L2の値に対する共振周波数の依存性なので、この結果を参考に最適なL1及びL2の組み合わせを決定する。

 

3) L3によるインピーダンス調整
ここでチップインダクターの最適化が完了する。L1およびL2の最適化により、VSWR特性は目的とする周波数で極小となる。しかし、VSWRの最小値が十分に小さな値(1.2以下程度)でない場合には、L3を載せ換えることでインピーダンス特性を最適化する。
・L3のVSWR特性に対する影響は、Fig.8-2を参照のこと。殆どの場合において、最適なL3の選定により
VSWRの最小値が1.2以下にすることが可能である。

 

 

 

 

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