7)金属板近傍での特性

 この実験では、アンテナ基板近傍に金属板が配置されたときのアンテナ特性の劣化を見積もった。サンプル基板はセクション1.の基本サンプル基板を用いた。また金属板は、500×300mmサイズの銅板を電波暗室内のターンテーブル上にFig.7-1に示すように設置し、その中心にアンテナ基板サンプルを貼り付けた。銅板とアンテナ基板サンプル間には、発泡スチロールにて10mm,20mm,30mm,50mm,100mmの間隙を設けて、それぞれにおいてVSWR特性とYZ面V偏波の放射パターンを測定した。


・Fig.7-2に、各金属板-サンプル基板間の距離に対するVSWR特性を示す。また、金属板-サンプル基板間距離に対する430MHzでのVSWR値と最大利得をプロットした図がFig.7-3である。このサンプル基板は金属板に10mmだけ離れて設置されたときに、最大利得が-30.07dBdとなりFig.1-3の特性と比較して約18dBも劣化している。更に共振周波数は約13MHzほど、低周波側にシフトしている。そして、金属板から離して配置することにより、利得は急激に回復し、50mmで約3dBの劣化のレベルとなり、100mmで同等レベルとなる。
・Fig.7-2において、サンプル基板を金属板上10mmに配置すると、共振周波数が10MHz以上低周波側にシフトするために430MHzにおけるVSWR値は約5.5に劣化する。そこで、金属板から10mmはなれた状態で、430MHzでVSWR特性が最小となるように再調整すると、Fig.7-4のような特性が得られる。しかし、この状態でアンテナ利得を評価したところ、Fig.7-3の赤でプロットするように、1.3dB程度の改善に留まる。

 

 

 

 

 

 

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