5)チップインダクタの種類に対するアンテナ特性の違い

 この実験では、調整に用いるチップインダクタの種類によるアンテナ特性の違いを調べる。チップインダクタとしてはTable5-1に示す4種類を用いた。チップサイズは4品種とも1608サイズである。東光製のLL1608は積層タイプであるが、その他の3品種は巻き線タイプである。基板形状は、セクション1.の基本サンプル基板と同一である。その結果、Fig.5-1に示すように巻き線タイプの3品種で調整した場合は、特性はほぼ相違がない。
これに対して積層タイプのインダクタを用いた場合は、利得が約2.4dB劣化する。Table5-2に、本実験で用いたチップインダクタのQ値(カタログ値)を示すが、積層品である東光製のLL1608はQ値が巻き線タイプよりもQ値が低いために、アンテナの共振のQ値も低下し、低利得化すると考えられる。

 

チップインダクタ L1 L2 L1+L2 L3 VSWR
at 430MHz
BW Gain
種類
メーカー [nH] [nH] [nH] [nH] [MHz]
[dBd]
LQW18 村田製作所 24 220 244 27 1.05 16.06 -11.72
LLQ1608 東光 1.8 220 221.8 26 1.18 17.64 -11.99
C1608 サガミエレック 0 220 220 36 1.18 16.85 -11.88
LL1608 東光 33 150 183 47 1.25 15.21 -14.31

Table 5-1.アンテナ特性のチップインダクタ依存性

 

 

Manufacture Type L[nH] Q Test freq.
[MHz]
Note
Murata LQW18 220 40 250 Wound type
Toko LLQ1608 220 25 100 Wound type
Sagami elec C1608 220 25 100 Wound type
Toko LL1608 150 20 100 Multilayer type

Table 5-2.各チップインダクタのQ値(カタログ値)

 

 

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